これも2014年に書いた内容です。ただ、就職試験の内容は、それほど大きくは変わっていません。ですから、これを参考に、子供さんの勉強の仕方を考えてみてはどうでしょうか?
<就職するのに必要な能力>
ある方のブログでSPIの事に触れていましたが、何のことか良くわからないという人のために、ちょっと、解説をしておきます。
SPIというのは、簡単に言うと「就職するときに行う筆記試験」と思っていてくれればいいと思います。会社が自前で試験を作らず、このSPIと呼ばれるリクルート社が作ったテストを利用している、と思ってください。 内容は普通のテストと性格テストの2種類。言語と呼ばれる「国語のテスト」と非言語と呼ばれる「算数のテスト」、それに性格診断が加わるというのが一般的で、場合によっては「英語のテスト」もプラスされます。 書店などで見てみようと思う方は、現在「SPI3」という表記のものを見るといいでしょう。「3」の数字は単純に「バージョン3」ということで、2013年4月から改正になった試験の事を指します。 内容は、企業の求めるものによって、試験内容が分かれていて、大卒で総合職・一般職に合わせた「SPI3-U」というのが最も採用されているため、これに内容を合わせた問題集が最も多い。その他、高卒用の「SPI3-H」や中途採用の「SPI3-G」というものもあります。
そして、テストの内容ですが、正直に言うと「義務教育レベル」。
大学を卒業した人が、こんな試験を受けるの? と言いたくなるようなテストなんですが、今の大学生、こういう義務教育内容がしっかり身についていないんでしょうね。ただ、短時間になるだけ多くの問題をこなす、という力が要求されますから、義務教育期間に、基礎・基本をスラスラできるようになるまで身につけた者が就職でも圧倒的に有利、ということになります。
また、高校が義務教育内容の復習を行っているのも、実は、こういった事情があるため、と思っていた方がいいでしょう。高校に行ったところで、読み書き・計算が満足に出来ないと困るんですよ。
ということで、ここで分かって欲しいのは「楽しい」とか「好き」とか、そんなことは一切関係なく、習ったものをしっかり身につけ、速く正確に処理する能力なんです。それを義務教育期間にしっかり身につけなきゃならないんです。ですから、ハッキリ言うと「物覚えの悪いやつ」はダメなんですよ。机に向かったところで「ダラダラやっているやつ」もダメなんですよ。
そういう事ですから、漢字検定の3級くらいのレベルのものを覚えられなかったら、大学に行っても就職するのに困難さが付きまといます。自分は、数学の計算に割と厳しめなのですが、数学の計算問題すら満足に出来ない、やったところでポロポロ間違いだらけ、なんていう子も就職試験では苦労することになるからなんです。
同様にスピード感と言うことで言えば、理科の実験で、結局、1時間経っても「まだできてませ〜ん」という子供達がいるような学校に、まともな生徒は育てられない、ということになります。 この点、しっかりと理解しておいてください。
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