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作業効率を上げる

 計算などの「解き方が決まっていて、それにしたがって手順を踏めば答えが出てくる」といった内容や社会の一問一答形式の「単純に覚えたものを答える」という内容のものは、正確に速く解いていくことが一つの目標になると思います。したがって、目標となるのは「速い」ことと「正確」なこと。


 この目標のうち「速さ」という部分では、時間を計るなどの方法を他の項目でも記載していますので、それを参考にして下さい。ここでお話するのは「正確」ということです。


 この「正確さ」をレベルアップするには、まず、第一に

「一番最初に習うときに、しっかりと身に着けさせること」。


 最近、計算力が低下しているなどという話がいたるところで聞かれるようになりましたが、その大きな原因は「最初に教えた先生の説明がうまくなかった」という事があげられます。子供達の最初に聞いた説明が雑なものであれば、子供達は出来るようになっていきません。


 お父さん・お母さんが教えたときに子供さんに抵抗が生じる場合は、お父さん・お母さんにとってはすでに習っていて当たり前という感覚になっているものを子供さんにも「当たり前の感覚のまま教えてしまう事」が原因になっている場合が多いのです。そういう状態では、よほどその後で教える先生がうまく修正させられる人でなければ、結局、子供さんは「ミスの多い子」になってしまいます。

 特に、中学校に入ってからの数学では、小学校での計算力が不足しているために、新しく習った内容をしっかり身につけられずに終わってしまったり、身につけるのに異常に手間や時間がかかってしまう場合が多くなっています。


 第2に、一度身についてしまった「不正確」な部分を改善するには、その不正確な部分を徹底的に修正するという事です。例えば、計算問題で繰り上がりや繰り下がりがうまく出来ない子は、そのレベルに戻って徹底的に練習するしか方法はありません。もしも中1の方程式を習っている最中で繰り上がり・繰り下がりの計算ミスが多ければ、方程式の練習で改善するより小学校のドリルでその部分を徹底的に改善した方が、時間や手間のロスが少なくて済むのです。これは、社会科で都道府県をしっかり覚えていない子は、もう一度都道府県を覚え直させるというのと一緒の感覚と考えていいでしょう。


 こういう手順を踏みながら、計算だと、自分のトップスピードで問題を解いたときの誤答率を3%以内に押さえることを目標にして練習させて下さい。

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