これも2015年に書いた内容です。
自分が書いている就職についての話は、こういったデータが元になっています。
<減少傾向>
少し前に発表されたデータのお話ですが、北海道労働政策局の発表によると、高卒での就職希望者のうち、3月末時点での未就職数が年々減少していることが分かりました。数値は以下の通り。
平成25年3月卒 604人 平成26年3月卒 522人 平成27年3月卒 400人
数字だけ追いかけると1年ごとに100人程度減少している、ということが分かりますね。
さらに、この未就職者が卒業後の4月〜6月の間にどのようになったか、というと、アンケート回答があったもののうち 正規雇用となったのが、 平成25年 13.4% 53人 平成26年 11.4% 45人 平成27年 9.2% 37人
非正規雇用だと 平成25年 47.7% 189人 平成26年 46.0% 182人 平成27年 43.4% 172人 ということで、約1割が正規雇用、4〜5割が非正規雇用、ということになりますね。
そして、この中で「何もしていない」というのが、 平成25年 23.2% 92人 平成26年 25.0% 99人 平成27年 28.8% 114人 となっています。
さて、ここで、全体の傾向として言えるのは、3月末時点で、就職が決まる子は増えてきている。が、3月末時点でまだ就職が決まっていない場合、その後の就職は、徐々に厳しい状態になっている、ということです。
また、学力的な面との関係で考察すると、相関関係のデータはありませんが、政策で見る限り、高校で基礎学力の授業時間を確保してから、徐々に状況は改善されてきている、と言えそうです。ただし、今、中学校3年生で、小数・分数の計算やアルファベットすら満足に書けない、という状況になっていると、統計で考察した場合、就職は厳しいのではないでしょうか。当然、現在、高校生でそのような状況になっている場合、本腰を入れて勉強していかなければならないと思います。 少なくても「マイナス要因」と思われる状況は、改善していかなければならない、と考えておいた方が無難でしょう。
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