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釧路の高校レベルを漢字検定でみてみよう

 これも、2014年の内容です。当時は、学力が全体的に低かったため、本文中にあるように「明輝で5級」でした。ただ、この頃から、小学校が「漢字をしっかり身に着けさせること」を目標に指導し始めたため、現在では「明輝は4級レベル」まで上がってきていると考えていてください。ちなみに、小学校は、全国学力テストの結果で、全国平均を上回っています。

 道教委の公演のときにも書きましたが「漢字が読めないと教科書が読めない」訳ですから、そこをクリアさせ「まず、ちゃんと教科書を読めるレベルの漢字力を身に着ける」とおいうことが、最低限だと思います。


<目標があった方がいいですよね>

 自分が教えている子供達は、基本的に「漢字の練習」をしっかりさせています。内容は「漢字検定」を用いて、漢字練習を自宅でしてもらいながら、問題集で確認。小学校6年生内容までの5級までは、180点(200点満点の9割)合格に設定しています。そして、これを2回連続でクリアすると次の級に進級するという形式。ちょっと基準が高そうに見えますが、正直、前の級を9割程度で合格しておかないと、次の級でなかなか得点出来なくなってしまうので、このような設定にしているんです。  この形式であれば、家庭でも出来そうではないでしょうか。


 実は、データで出ているのですが、北海道の高校では義務教育の復習を行っているところが50%と、半数なんです。中には「アルファベット」「ローマ字」「小数・分数の計算」など、小学生でも簡単に出来そうなものが、いつまでも出来ずに、ずっと同じ様なテストを行っているところもあるんだそうです。こんな状況では高校生とは言えませんね。

 ですから、自分は「高校生になるんだったら、最低限、小学校6年生までの漢字は読み書き出来るようにしておきなさい」ということで、授業の始めに漢字のテストを行っている、という次第です。もちろん、漢字検定ですから、「音読み・訓読みの区別」や「筆順」などもしっかり出来なければなりません。今の子供達が苦戦するのは、この辺でしょうか。


 さて、こうやって漢字を練習していると、面白い事が起きます。今まで7級(小学校4年生程度)や6級(小学校5年生程度)で苦戦していた子が5級に受かったあたりで、急に北海道学力コンクールの偏差値が伸び、自然と明輝あたりの合格ラインを突破していきます。内申によっては北陽も可能な偏差値になります。

 逆に言うと、小学校6年生あたりの漢字がきちんと出来るようにならなければ、一生懸命勉強しても、なかなか明輝以上の高校の合格ラインが見えて来ないのかな、とも思います。自力で勉強して、志望校合格を狙うのなら、最低限、一番基本となる「漢字」をしっかり読み書き出来るようにして、参考書や問題集の内容が理解出来るようにしておかなければならないと思います。


 これと合わせて、湖陵・江南のレベルについても、ちょっと触れておきますが、江南を目指すのであれば最低4級、湖陵を目指すのであれば、最低3級はクリアしておきましょう。

 3・4級については、自分の設定では170点合格(8割5分)です。過去のデータで見てみると、やはり、このラインをクリアしていない子は、志望校変更になっています。

 4級で詰まって、なかなか合格していかない子は、最終的に北陽になりましたし、3級で詰まった子は、最終的に江南となっています。


 この辺は、どうやら、ただ単純に「語彙力」の問題だけではなく、こういうレベルの漢字を習得できるか、出来ないか、が他の科目のレベルの高い内容を習得出来るか、出来ないか、に直結しているのではないかと思います。

 4級・3級で出てくる四字熟語などの「内容が少し上のレベルになっても、きちんと、しかも割と短期間に身につける事ができる子」が、やはりレベルの高い高校に行けるということなんでしょうね。

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