top of page
  • markun5

説明ポイントは、一問につき一つが原則

 お母さんが勉強を教えていて、子供さんが「分からない」と言ったり「分かった」とは言うものの、少し怪しい感じになっているときは、大抵、答えを出すまでの手順をいっぺんにやってみせて「この通りにやりなさい」というときに多いのではないかと思います。


 実は、よほど、能力の高い子供さんでなければ、いっぺんに2つも3つもの勉強内容を覚えるのは、ちょっと難しいんです。だから、いざ、子供さんに問題を解かせて出来なかったときに、その解説として「まず、こうするんだったでしょ」、「次にこうするの」と、子供さんがまだしっかり身に着けていないところを2つも3つも説明しなければならないようでは、子供さんには、その問題の解法が身についていないはずです。結局、出来ないのと同じ状態のままですね。


 そういう場合は、子供さんにやらせる問題のレベルを下げ、子供さんが、理解しなければならない内容のものを一つに絞った問題演習をさせていく。そして、それが、出来るようになって、次の内容を一つ追加、さらに出来るようであれば、その次の内容を一つ追加と、徐々にステップアップしていくという方法を取ってください。


 これは、学力の高い子供さんでも、感覚は同じ。

 「学力の高い子」というのは、「基本が身についている」ので、その部分の説明をせずに、「難問を解くためのポイントを一つに絞って指導できる」から、さらに学力が高くなっていくということ。

 いくら「学力が高い子」でも、新たに身につけなければならない内容が4つも5つもあると、なかなか身につかない、ということは、よくあることなんですよ。

閲覧数:1回0件のコメント

最新記事

すべて表示

説明は一気に最後まで

子供にキチンと話を聞かせられるようになったら、次のステップは「よどみなく最後まで説明しきってしまう」こと。 例えば、お母さん方でも、経験があると思いますが、誰かと真剣に話をしていたとき、ちょっと電話が入ったのでそちらに出てから、もう一度、さっきの続きを・・・と思ったとたん、「どこまで、話しましたっけ?」と言いだし、結局、その後は、あまり話しに乗り気にならず、白けた感じで終わってしまったこと、ありま

計算は「正確に、速く」

計算は「速く正確に」と言う言葉をよく聞かされていたと思いますが、これは、非常に重要です。現在の子供たちは、「思考力を強化」などと言われ、時間に余裕を持たせられる事が多いせいか、計算のスピードが非常に遅くなってきています。 ところが、こういった単純作業のスピードアップはとても大切なことで、天才と言われた野口英世やアインシュタインなども、実験や計算のような作業の速さと正確さは、他の追随を許さなかったと

忘れ物の減らし方

<チェックをキチンとすることからスタート> 忘れ物が出るということは、親や先生のチェックの体制がしっかりしていないことが一番の原因です。「ある時は厳しくチェックするが、ある時は甘い」、「チェックしたりしなかったりと、統一感がない」などの状況では、「スピード違反で警察に捕まるのは、運が悪い」と考える大人がいるように、「チェックしたときに忘れ物をして、叱られたのは、運が悪い」程度にしか考えない子供が出

記事: Blog2_Post
bottom of page