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  • markun5

語学に対する意識づけ

 これも2020年に書いた内容です。


<語彙力を高めるために>

 ここでは、主に「国語n」と「英語」の語彙についてのお話です。  それで、ここでは失敗パターンを先に書いておきますが「学校で習ってないから、出来なくてもしょうがないよね」と言ったらアウトです。もちろん、子供さんが「習ってないから知らない」と言ったときに、それを肯定してもダメ。

 でも、これ、お父さん、お母さんもそうですし、場合によっては、学校の先生も、つい、言ってしまうことがあるかも知れませんね。

 

 それで、ちょっと考えてみて欲しいのですが、実際に、皆さんが話している言葉のうち、学校で習って話せるようになった言葉って、少ないと思いますよ。むしろ、家でお父さん・お母さんが教えてくれたとか、友人との会話で身につけたとか、読書によって身につけたとか、そちらの方が圧倒的に多いはずです。

 別な例で言うと、学力の高い子の話として出てくるのは「幼稚園や、それ以前に、難しい漢字を読めるようになっている」というもの。英単語についても、小さい子供のうちから、果物の名前や動物の名前など、身の回りの物を英単語として知っている、なんていうものもありますね。


 ですから、漢字やことわざ、英単語についても「学校で習っていないから・・・」はタブーで、むしろ「学校で習う前から、色んな言葉を知っている」、「知らない言葉が出てきたら、その場で身につける」という意識にしてあげることが大切なんです。

 勉強のパターンで言うと、漢字・英単語は、完全に予習モードで身につける。もちろん、さらに良いのは、学校で習う直前で慌てて予習するのではなく、そんなに努力しなくても「あらかじめ、知っているから、楽チンだ」と思わせるくらいになっているということ。  これが、逆で、学校で習ってから身につけようと思っている子は、学力が伸びて行きません。


 それで、子供達にとって、語彙力を高めるのに良いのは何かというと、一つは「読書」、もう一つは「漢字検定などを、該当学年にこだわらずドンドン進めていく」ということなんです。

 さらに、それよりもいいのは、お父さん・お母さんが語彙力が豊富で、子供さんとの会話の中に、いろいろな言葉がたくさん出てくるということ。ちなみに、個人的には「お父さん・お母さんの学力が高いと子供の学力も高くなる」というのは、遺伝ではなく、むしろ、語彙力が豊富な家庭環境にある、と考えています。


 ということで、語彙力に関する物は「漢字」「英単語」「ことわざ」など、何でも、該当学年にこだわらず、どんどん与えていってください。そして、実際に学校で習うときには、特に勉強などを慌ててしなくても、すでに8割以上は知っている、という状況になっているのが望ましいと思っていてください。

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