top of page
markun5

計算は「正確に、速く」

 計算は「速く正確に」と言う言葉をよく聞かされていたと思いますが、これは、非常に重要です。現在の子供たちは、「思考力を強化」などと言われ、時間に余裕を持たせられる事が多いせいか、計算のスピードが非常に遅くなってきています。


 ところが、こういった単純作業のスピードアップはとても大切なことで、天才と言われた野口英世やアインシュタインなども、実験や計算のような作業の速さと正確さは、他の追随を許さなかったと言われる程。

 野口英世の例を挙げると、他の人が試験管を1本ずつ持って振る作業を、いっぺんに8本の試験管を両手の指の間に挟んで振り、それでも正確に試験管の液体を混ぜることが出来たという逸話が残っています。


 こういった作業をスピードアップしていく中で、思考の手順がまず確立し、そこからさらに効率化していくことが、最終的には思考力を高めます。単純に「考える事」だけが、思考力を鍛えるということではないのです。


 この計算力を身につけるためには、まず「正確に解く」事を身につけ、そこから徐々にスピードアップを図ります。よく言われる「速く正確に」の言葉とは逆で「正確に速く」なんですね。

 そして、当然、計算の速い子の方が、「じっくり考えさせる問題」を解かせても、速く答えを導き出すことが出来るようになりますし、「一つの考え方がダメだった」としても、すぐに「別の考え方に、思考を切り替える」ことが出来るようになっていきます。

 こういう単純作業で、脳味噌の活性化を図ると言うのも、大切なんですね。

閲覧数:2回0件のコメント

最新記事

すべて表示

不要な「消しゴム」の使い方に注意

授業中、消しゴムを使いすぎる子が目につくことがあります。そして、そういう子は概して学力が高くありません。そのため、この「消しゴムの使い方」に対していろいろコメントしている先生もいますが、本来、問われなければならないのは「使い方」それ自体ではなく「なぜ、そういう消しゴムの使い...

「勉強」とは、そもそも何をすること?

「勉強」とは、簡単に言うと 「知識を身につける」と 「今まで出来なかった物を出来るようにする」という行為。  だから、これに反する事をしていると学力は伸びませんよね。  例えば、他人の宿題の答えを写してお終いにしていたり、黒板に書いている字をただ写しているだけで、...

作業効率を上げる

計算などの「解き方が決まっていて、それにしたがって手順を踏めば答えが出てくる」といった内容や社会の一問一答形式の「単純に覚えたものを答える」という内容のものは、正確に速く解いていくことが一つの目標になると思います。したがって、目標となるのは「速い」ことと「正確」なこと。...

Comments


記事: Blog2_Post
bottom of page