一つ前では、周りの大人の行為によって子供たちの意欲を下げてしまうという話を書きましたが、今度は「子供が自分で意欲を下げてしまう」というケースについての話です。
それで、これは、結論から言ってしまうと、すぐに
「だらしない」
「面倒くさい」
と思ってしまう子なんです。正直、どちらも似たようなもので、どちらが先でどちらが後か、というような違いです。例えば、だらしなく過ごしていると、だんだん物事をするのが億劫になり、何でも「めんどくさい」と思うようになってしまう、というようなことですね。
そして、こういうタイプの子は、何か大きなきっかけが無いと、なかなか変わりません。お父さん・お母さんが「何を言ってもダメなんですよ」と匙を投げかかってしまったり、学校の先生が一生懸命教えていても、教えた内容をきちんと身に付けなかったりするようになります。
ただ、この「だらしない」「面倒くさい」と子供たちが思うようになるには、やはり、周りの大人の「今までの働きかけ」が原因になっていると考えましょう。
前の項目に書いたような環境にいる子供たちは、やはり、自分で物事をするのに「面倒」と考えるようになったり「どうせ、出来ない」と物事に手を付けなくなっていってしまいます。
さらに、それ以外の原因として、もう一つ、自分が考えているのが、
「子供さんの先回りをして、何でもかんでも、お父さん・お母さんがやってしまう」
というもの。
これは、単純に、子供さんが、今まで自分で物事をやってきていない訳ですから「何かをやりなさい」と言われたときに、その経験が無いため「分からない」とか「やりたくない」となってしまいやすい、と思ってください。
ですから、子供さんが出来るようになったら、多少、要領が悪くて時間がかかったとしても、子供さん自身にやらせる、ということが大切になります。
中には危険なものもあるので、その辺はお父さん・お母さんに匙加減してもらいたいのですが、出来ることは極力、子供さんにやらせてあげてください。
そうして、子供さんが「自分で出来ることを増やしていく」と、子供さんの感覚が次第に変わってきます。
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