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  • markun5

漢字検定で上限が分かる

<学力の上限は、やはり国語力で決まる>

 子供達を教えていると分かるのですが、漢字検定の級と学力レベルがほとんどの子で等しくなります。例えば、漢字検定で5級に受かっている子は、小学校のレベルであれば、理解して把握出来るようになります。


 そこで、自分の方では、漢字の練習を欠かさないようにしていますし、大抵の子は、少しずつ練習しながら、徐々に漢字を覚えていき、そういう事を繰り返しながら、少しずつ学力が上がっていくようになります。

 ただし、これを逆に捉えると、いくら練習しても、漢字が身について行かない状況になると、そこが学力の上限になってしまうんです。


 というのも、漢字というのは、まず、細かな違いなどを把握してきちんと書く練習をしますから、漢字がきちんと書けるということは「物事の区別がきちんとつく」というのと同じなんですね。  もう一つは、漢字の問題では「国をオサめる」といった短文で問題が出されることが多いのです。そして、その時に求められることは、その文章の意味を理解して、適切な漢字を書くということになりますから、文章を読んで意味が理解できなければならないんです。

 ところが、級の上限が来てしまうと「それ以上、区別が付けられない」とか「文章を読んでも、意味が把握できない」という状況になっていると考えて良いんですね。実際に、漢字検定の子供達の答えを見てみると、線の数が足りないとか、読み方は同じでも文章の意味とは全く違う漢字を書いていたりするんですよ。  そうなると、それ以上、「物事を覚える」ことや「理解する」ことができなくなっていくんです。


 そして、国立大を狙うとか、将来的に、そのような事を考えている場合、最低でも「2級」に届かないとかなり辛いです。これも逆に言うと、国立大に進学している子は、あまり苦労せず「2級」をクリアしているんです。そのくらいの国語力が下地にある、ということなんです。  もっと言うと、難関大学に合格している人って、準1級とか1級に合格していたりしますよね。そういう内容を身につけるだけのものを持っている人が難関大学に受かるレベルなんです。  ですから、漢字検定で3級くらいのレベルで「北大に行きたい」とか、無理ですからね。そんな虫のいい話は無いですから、小学校・中学校の段階から、漢字の練習をしっかり進めておいて、国語力をしっかりさせるようにしてください。

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