top of page
  • markun5

未だに多い「教科書眺めてお終い派」

 これも2015年に書いた内容です。

 自分は本を読むとき、小説なら「自分ならどうするだろう」とか「登場人物の中の一人になったつもり」で読んだり、論説文なら「テスト問題を自分で作って自分で解く」「内容を生徒に説明する」ということを繰り返しながら読み進めています。

 皆さんは、どうですか?


<作業をしなければ身につきません>

 子供さんの勉強の仕方、どうなっていますか?  以前からお話ししていますが、単に「教科書を見て覚えている」「参考書を見て覚えている」という、いわゆる「ただ眺めてお終い」パターンでは、実力が付きません。単語カードについても、どこかの付録についていた物を切っただけ、というのは、正直、あまり勉強になっていないと思ってください。単語カードは「覚えるために持って歩く」という以上に「自分で書いて作る」というところに意義があるんです。というのは「作っているうちに覚えてしまう」ということと「自分で覚えていないものが何なのかハッキリさせる」という効果があるからなんですね。


 さて、今、眺めてお終い形式の勉強の仕方をしていると、今後、作業の必要な科目の得点力が伸びません。その中で最も作業が必要なのが「数学」です。計算トレーニングが充分でない子は、残念なことに、数学の得点力が3割からそれ以下に落ち込んでしまいます。特に1学期は、計算がきちんと出来るだけである程度の得点が可能な単元が続きますから、ここでしっかり出来ない場合、入試でも数学は壊滅状態になる可能性が高いということになります。

 ですから、子供さんの勉強が「眺めてお終い」になっているようなら、問題集などを与えて「作業をしっかりする」という方法に切り替えていってください。もちろん、数学だけではなく、覚えたものを確認するという事も大事ですから「社会・理科」なども、問題集を解くという練習をしっかり行っていってください。

閲覧数:4回0件のコメント

最新記事

すべて表示

説明は一気に最後まで

子供にキチンと話を聞かせられるようになったら、次のステップは「よどみなく最後まで説明しきってしまう」こと。 例えば、お母さん方でも、経験があると思いますが、誰かと真剣に話をしていたとき、ちょっと電話が入ったのでそちらに出てから、もう一度、さっきの続きを・・・と思ったとたん、「どこまで、話しましたっけ?」と言いだし、結局、その後は、あまり話しに乗り気にならず、白けた感じで終わってしまったこと、ありま

計算は「正確に、速く」

計算は「速く正確に」と言う言葉をよく聞かされていたと思いますが、これは、非常に重要です。現在の子供たちは、「思考力を強化」などと言われ、時間に余裕を持たせられる事が多いせいか、計算のスピードが非常に遅くなってきています。 ところが、こういった単純作業のスピードアップはとても大切なことで、天才と言われた野口英世やアインシュタインなども、実験や計算のような作業の速さと正確さは、他の追随を許さなかったと

子供の雰囲気に左右されない

若手の先生にありがち(中にはベテランでも?)だと思うのですが、生徒が割と積極的で一生懸命やっているクラスでは「調子よく授業が出来る」けど、生徒が乗り気にならないクラスでは「授業があんまりパッとしない」ということになる傾向にあると思います。これは、裏を返せば単純に「子供の雰囲気に流されている」状況であると判断しましょう。 これが指導力がしっかりしている先生になると、生徒の状況に関わらず「きっちりした

記事: Blog2_Post
bottom of page