これも2015年に書いた内容です。
自分は本を読むとき、小説なら「自分ならどうするだろう」とか「登場人物の中の一人になったつもり」で読んだり、論説文なら「テスト問題を自分で作って自分で解く」「内容を生徒に説明する」ということを繰り返しながら読み進めています。
皆さんは、どうですか?
<作業をしなければ身につきません>
子供さんの勉強の仕方、どうなっていますか? 以前からお話ししていますが、単に「教科書を見て覚えている」「参考書を見て覚えている」という、いわゆる「ただ眺めてお終い」パターンでは、実力が付きません。単語カードについても、どこかの付録についていた物を切っただけ、というのは、正直、あまり勉強になっていないと思ってください。単語カードは「覚えるために持って歩く」という以上に「自分で書いて作る」というところに意義があるんです。というのは「作っているうちに覚えてしまう」ということと「自分で覚えていないものが何なのかハッキリさせる」という効果があるからなんですね。
さて、今、眺めてお終い形式の勉強の仕方をしていると、今後、作業の必要な科目の得点力が伸びません。その中で最も作業が必要なのが「数学」です。計算トレーニングが充分でない子は、残念なことに、数学の得点力が3割からそれ以下に落ち込んでしまいます。特に1学期は、計算がきちんと出来るだけである程度の得点が可能な単元が続きますから、ここでしっかり出来ない場合、入試でも数学は壊滅状態になる可能性が高いということになります。
ですから、子供さんの勉強が「眺めてお終い」になっているようなら、問題集などを与えて「作業をしっかりする」という方法に切り替えていってください。もちろん、数学だけではなく、覚えたものを確認するという事も大事ですから「社会・理科」なども、問題集を解くという練習をしっかり行っていってください。
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