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日・米・中・韓の「自由」に対する高校生意識調査

 今回も前のホームページに載せていた内容で、データがちょっと古いのですが、子供たちの意識を知る上では面白いのではないかと思い、転載しました。

 日本の高校生は「自由」ということをどう捉えているか、という内容です。


 日本青少年研究所などが各国約1000人ずつを対象に「授業中、メールをやりとりする」「親や先生に反抗する」「授業をサボる」などの内容に対し、「(生徒)本人の自由」という解答がどのくらいの割合になっているかを調査した。  それによると、「授業中のメールのやりとり」では「本人の自由」と答えたのが日本では49.7%・アメリカは37.8%・中国は24.0%・韓国は24.2%。「学校をずる休みする」については、日本67.4%・アメリカ47.0%・中国15.6%・韓国20.3%が「本人の自由」と答えている。  また、「親や先生に反抗する」については、他の3カ国については「良くないことである」と解答したのが50%を超えていて、特に韓国では80%が良くないことと答えているが、日本は「良くないこと」と答えたのが20%前後。逆に「本人の自由」もしくは「悪いことではない」と解答した合計が50%を超えている。  それと同時に調査した「偉くなると責任が増えるからイヤだ」という項目には「そう思う」と答えたのは日本が60%弱・中国と韓国は40%前後・アメリカは20%程度となっている。  この調査、う〜ん、実にいいところを調査してくれたなあ、と思いませんか? 一つ一つの項目についてもいろいろ考えさせられるけど、もっと大事な事が分かった。つまり「自由と責任」という関係で考えると、アメリカは「自由であるがその分責任をとる」という発想。中国・韓国は「責任を持たない代わり、言うことをきちんと聞く」という発想。日本は「自由にやって、責任もとりたくない」という発想なんだよね。これだけ見ると、日本の高校生の精神年齢はきっと低いよね。これが「自己決定」の教育のもたらした結果だとしたら、とんでもない。「生きる力」とか言って「自分で考え、行動する」という教育を行っている先生には、その行動に本当に生徒の責任が付帯しているかどうか、もう一度しっかり考えてもらいたいね。  中2の英語の教科書のNEW HORIZONの中の読み物の中に「すべてのものには代償があるよ」という一節があるんだけど、英語の勉強が嫌いなんていっている子にはまったく通じていないんだろうし。せめて「こういう英語を理解出来るように勉強することが中学生の義務であり、その義務を果たすことが責任を果たすということにつながるんだよ」っていう具合に話してもらいたいよね。

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