これも2019年に書いた内容です。
<雑学的な知識量も膨大>
これ、以前「林先生の初耳学」で、いわゆる雑学の問題として取り扱っていたものです。問題は、
「弘法も筆の誤り、といいますが、空海がそのとき間違えた漢字は何という字でしょう」
というもの。答えは、テレビを見ていた方はご存じだと思いますが、ここで言いたのは、問題そのものではなく、東大生の正答率なんです。番組での調査ですが、このときの東大生の正答率が65%なんですよね。要するに、これを知らない学生の方が少数派なんですよ。ですから、これを知らない人が東大に行ったとしたら、少数派の方に行ってしまうという、そういう世界なんです。
当然、読書量が多いのは当たり前で、そこから吸収する量も莫大なんです。そこが成績上位者には欠かせない部分で、やはり、そういう世界に入っていなければならないんですよ。簡単に言ってしまうと「世界観が違う」ということでしょうか。それで、前項の漢字検定でいえば「準1級とか1級なんて、受からなくたっていいや」と言うような考え方の人には、こういう世界は、たぶん、分かりません。
自分も、結構、クイズとかパズルとかが好きで、本棚の一角がクイズ・パズルコーナーだったりします。おそらく、思考力系のクイズ・パズルだと、問題自体をだいたい知っているので、それだったら即答出来るものが多いんですが、それが、やはり東大生のような全般的な、ちょっと突っ込んだ雑学になると、さすがに、難しいかな、と思っています。
ただ、こういう知識をしっかり持っていると、例えば、学校の先生の説明でおかしな所にすぐに気づいたり、知ったかぶりをして調子のいいことを言っているような人の嘘もすぐに見抜けます。だから、騙されなくなるんです。
例えば、小学校の段階で、先生のミスを指摘して正しい説明を出来る子って、やっぱり賢いでしょ。こういう子って、上位大学に行ったりしますよね。ただ、勘違いして欲しくないのは、理解力が不足していて頓珍漢な事を言い出すのは、単なるおバカさんで、賢いのとおバカさんの違いは、賢い子は、きちんと履修済みで、正確な知識を持っているということ。その場の思いつきで適当な事を言うのは、賢いとは言いません。当然、おバカさんタイプは、理解力が不足しているので、結果、上位にはいけません。
ここの見極めが出来ていない人は、結構、多くて、特に、何でも「考えることが大事」と言っている人に見極めが出来ていないケースが顕著だと思います。
ということで、上位に行くために「とりあえず、テストで点数を取れればいい」と、単純に学校の勉強だけを考えている人は、どこかではまります。最終的には、資質とか世界観の問題になってきて、こういう雑学的な事でも、正確に細かく把握できるような子が上位に行くんです。
それでは最後に、おそらく上位層はみんな知っているのではないかと思われる問題を一つ。 「第二次世界大戦中、ヒトラーはバカだ、と言いふらしているドイツ人が捕まりました。そのときの罪名は何でしょう?」
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