top of page
  • markun5

数学を立て直すには時間がかかる

<中1・2のうちに、なんとかしよう>

 「積み重ね科目を出来るようにするには時間がかかる」というのは当たり前なのですが、中3だと、どうしても、入試が近くなってから慌てて「数学を頑張って冬休み中に何とかしよう」なんて考える人もいるのではないかと思います。


 もちろん、本来「数学を出来るようにするには時間がかかる」というのは、一つ出来ない問題があると、それを解くためには、今まで習った内容の出来ていない所を全部を復習する必要があるからで、  例えば「中3の二次方程式が出来ない」と言う場合、  単純にそこだけを勉強すれば済むというものでは無く 「ルートの計算が出来ていない」 「中1の方程式のレベルの文章が読みとれない」 「方程式の計算が出来ていない」 「そもそも小学校の計算が怪しい」 という具合で、現在の勉強内容が出来ていない原因を探って、果てしなく掘り下げなければならない子も多数います。  こういう状況ですから、慌てて付け焼き刃の事をやっても、実際に入試の問題をやらせてみると、結局「解けない」という事になってしまうんです。


 それともう一つ、こっちの方が重要だと思いますが、学校の勉強レベルが低いと、頭の働きが「下の方で硬直」してしまっていて、少し難易度が上がると全くついていけない頭になってしまっているというもの。要するに、いくら教えても頭に入って行かなくなってしまっているというケースなんですが、特に、小学校の頃は、ある程度勉強が出来ていたはずなのに、中学校に入ってから全然ダメになってしまった、という場合は、中学校で勉強している内容が簡単すぎたんだと考えていていいでしょう。  数学で言うと、今回の総合学力テストの学校平均が20点そこそこの学校だと、こういう現象が起きやすいと思っていてください。ですから、日頃から、きちんとした難易度の問題に触れていないと、最終的に入試の段階で、志望校を変更しなければならない、という状況になってしまう可能性がある、ということです。  ちなみに、こういう下方硬直を起こしてしまっていると、元の状況を取り戻すためには、想像以上の負担と時間がかかると思ってください。


 ただ、以上の点を考慮して、中1・2の早い段階から勉強を進め「抜けている部分を埋め」て「下方硬直を修正」出来ると、思った以上に、成果になってあらわれます。  自分が子供さんを受け持つときに「しばらくは目先にとらわれないでください」と言うことが多いのですが、それは「この点を回復させるまで、少し長い目で見てください」ということなんです。

閲覧数:23回0件のコメント

最新記事

すべて表示

説明は一気に最後まで

子供にキチンと話を聞かせられるようになったら、次のステップは「よどみなく最後まで説明しきってしまう」こと。 例えば、お母さん方でも、経験があると思いますが、誰かと真剣に話をしていたとき、ちょっと電話が入ったのでそちらに出てから、もう一度、さっきの続きを・・・と思ったとたん、「どこまで、話しましたっけ?」と言いだし、結局、その後は、あまり話しに乗り気にならず、白けた感じで終わってしまったこと、ありま

計算は「正確に、速く」

計算は「速く正確に」と言う言葉をよく聞かされていたと思いますが、これは、非常に重要です。現在の子供たちは、「思考力を強化」などと言われ、時間に余裕を持たせられる事が多いせいか、計算のスピードが非常に遅くなってきています。 ところが、こういった単純作業のスピードアップはとても大切なことで、天才と言われた野口英世やアインシュタインなども、実験や計算のような作業の速さと正確さは、他の追随を許さなかったと

子供の雰囲気に左右されない

若手の先生にありがち(中にはベテランでも?)だと思うのですが、生徒が割と積極的で一生懸命やっているクラスでは「調子よく授業が出来る」けど、生徒が乗り気にならないクラスでは「授業があんまりパッとしない」ということになる傾向にあると思います。これは、裏を返せば単純に「子供の雰囲気に流されている」状況であると判断しましょう。 これが指導力がしっかりしている先生になると、生徒の状況に関わらず「きっちりした

記事: Blog2_Post
bottom of page