これも2020年に書いた内容です。
<教科書は基本だけ>
以前、「習熟」について書きましたが、今回は、その続き。 それで、まず「習熟」についての確認ですが、これは「習った物事がスラスラ出来るようになっている」状態の事。そして、国・数・英のような積み重ね科目では、習ったばかりのときは多少時間がかかっても、練習する事によって、その習った内容をパッと出来るようにしておかないと、次のレベルに進んだときに、内容がすぐに理解できずに、身につきづらくなってしまう、というお話でした。
さて、ここで「学校の教科書」についてですが、実は、学校の教科書とは、学習内容を提示しているだけの物と考えておくといいでしょう。「基本内容としては、こういう物がありますよ」、「ちょっと発展的な内容だと、こういう物がありますよ」と提示しているだけ。ですから、教科書だけをやっていても圧倒的に練習量が乏しいため「習熟」とは、ほど遠い状況で終わってしまいます。そのため、学校では副教材として問題集などが用意されているわけですが、それでも、練習量としては足りない、と思っているといいでしょう。
そうなると、当然、プリントや宿題などで、その不足分を補う事になります。
そして、ここから分かることは、教科書や副教材とは違い、プリントや宿題を用意するのは、それぞれの学校の担任や教科担当の先生ですから、この「習熟」に関して言えば、学校の先生の力量によって差が大きくなる、ということなんです。
そこで、学校の先生のプリントの状況を確認してみてください。全く出していないと言うのは、ほぼ論外。また、これはちょっと判断が難しいかも知れませんが「何を練習させたいのか」という意図が分からず、ただ、プリントを出しておけば、何とか体裁を保てる、という感覚で、プリントを出している先生も、ほぼ論外です。
きちんと「習熟度をあげたい」と思っている先生ならば、今、教科書で習っている内容の復習・練習プリントになっているはず。さらに言うと単元内の「どの内容を重点的に練習させたいか」という意図が明確なプリントになっているはずです。
学習内容の意図のあたりになると、お父さん・お母さんでは判断がつきずらいかも知れませんが、できるならば、その辺りの内容も確認してみて、このまま勉強していくと、ちゃんと習熟度が上がっていき、「積み重ね科目」がきちんと出来るようになっていくのか、ということを判断してみてください。 そして、それがうまく行っていないようならば、市販の問題集などで、学校で習っているところをしっかり練習させてみてください。
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