これも2016年に書いた内容ですが、いまだに中学校では、進路関係の情報が希薄で、「4月の家庭訪問や三者面談で話したから、あとはいいだろう」というレベルの先生が多いのではないかと思います。
本当は、学力テストや定期テストごとに「〇〇高校だと、何点くらい必要」という話があって当たり前だと思ってください。そうなっていない場合は「うちの学校、情報不足」と思って構いません。酷いところになると「学力テストは学校の成績に関係ありません」と言って、勉強しなくても構わないというニュアンスのことを平気で言っている学校もありました。
<中1の段階で「進路情報」が出てますか?>
これも以前からずっと言っていることなんですが、一般的に、学力テストが行われたりすると「○○高校へ行くには、○点くらい」と、ある程度先を見越した情報を流すのが普通なんです。そして、例えば、部活をやっている子でも、その点数を下回っていたら、自分で「まずい」と気づいて、それなりに勉強するようになるんですね。 ところが、釧路って、そういう情報が一切出ませんから、自分の置かれている状況が把握出来ないんですね。で、インフレの通知表を見て「このくらいだったら、志望している高校に行ける」と思っている子が多いんです。ところが実際に総合ABCあたりの点数を見てみると、行けると思っていた高校が全然手の届かない状況になっていたりするわけです。
また、普通は、部活や少年団をやっていたところで、自分の実力でどこの高校に行けるかを考え、そのボーダーを下回らない程度に勉強を進めて、入試の際に苦労しないようにしているんです。 ところが、釧路の場合、部活が終わってから一生懸命やれば何とかなる、と思っている子が多いのではないでしょうか。ですから、他の地域と比べて、中1・2の段階から勉強を始める〜中1・2の段階からボーダー以下にならないように勉強を進める〜という子が非常に少なく、これは、就塾率の低さにも顕れています。釧路って、中1・2から塾に通う子って、異常に少ないんですよ。
ということで、釧路の学力を上げようと思ったら、こういう情報をしっかり出すことが大切なんです。
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