これも2019年に書いた内容です。2019年で、この状況ですから、今でも、まだ過度な練習を続けているところがあるかも知れません。子供さんが少年団などに入っている場合、少し注意をしていてください。
<全国大会参加チームの調査>
今後、高校野球でも導入されるという話が出ている「球数制限」などにからんだ調査ではないかと思うのですが、昨日のNHKのニュースで、全国大会に参加しているチーム(いわゆる強いチーム)の全選手を対象にして、ひじの状態の調査を行ったところ、参加選手の6割でひじに何らかの問題がある事が分かったそうです。さらに、全選手の17%は、早急に医師に診てもらう必要があることが判明。その中では、軟骨の剥離などの重症になっているケースもあったんだそうです。
原因は、いわずと知れた「過度の練習」。中には、年間350試合も練習試合を行っている少年団もあったそうで、この数字だと、休みの日には、ダブルヘッダー(1日2試合)とかトリプルヘッダー(1日3試合)くらいのことはやっているんでしょうね。
それで「文武両道」のところで、お話したことがありますが、スポーツを一生懸命頑張るのは、それは悪いことではありません。ただ、こういう行き過ぎだと問題ですよね。そして、子供達は、そういうことは分からないですから、周りの指導者がきちんと子供達を管理してあげないとダメでだということです。しかし、それが出来ていないから、こういう問題が起きてくるということなんでしょう。
だけど、こういう事って人ごとじゃなくて、釧路でも危ないんじゃないかと思うんですね。野球でもサッカーでもホッケーでも、一日いっぱい練習しっぱなしとか、学校で練習した後、一度家に帰ってから、また、別の場所で練習とか。その状態で、1年中、ほとんど休みなしとか。こういった話は、いまだに、出てきます。おまけに「練習を休むとレギュラーになれない」と言って、親も子供も、急な予定の変更などにあたふたしていたり。これって異常ですよね。
そして、文部科学省などは、こういう部分の調査などは、かなり遅れをとっていて、学校側からの指示が出てくるなんて言うことは、今の段階では、ほとんどあり得ない、と思っていた方がいいと思います。 となると、子供達を管理するのは、保護者しかいない、ということになりますね。
もちろん、保護者の中には「人よりたくさん練習して、試合に勝て」というタイプの人もいるとは思いますが、そういう人も交えて、少年団や部活での子供の健康の事について話し合う機会が持てれば、本当はいいと思います。ただ、そういう機会もうまく作れないといいう場合は、子供さんの状態を見て、ひじやひざの調子がいまいち、というような話が出てきたら、一度、お医者さんに見てもらうなどの対応はしていてもいいと思いますよ。
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