top of page
  • markun5

小学3年生(上)の教科書内容で躓いているようです

 これも2016年に書いた内容です。

 釧路の教育を考える会が「くしろ学力向上提言書2011」を出してから、小学校は徐々に変わり始めてきました。この当時では、算数は「小学校3年生レベル」までは、比較的安定してきています。


<未来塾の算数検定>

 くしろ子ども未来塾で算数検定を行っていると、その時期の子供達の平均的な様子がある程度ですが見えてきます。3年前あたりでは、小学校1年生内容でつまずく小学校5・6年生がざらにいました。小学校2年生内容の「時間・単位」が壊滅状態の子もかなりいました。


 ところが、これが少し傾向が変わってきています。  小学校1年生内容でつまずく子供達が大幅に減りました。小学校2年生の「時間・単位」も少しずつ正答率が上がってきているようです。小学校3年生の上の教科書内容までテストを受ける子が増え、そこまでは、こちらで用意した問題用紙も、かなり減ってきています。  しかし、不思議な事に、小学校3年生の下の教科書内容になったとたん、受験者数が極端に少なく、上の教科書と下の教科書で、非常に格差が大きくなっているんです。要するに、ここからテストを受けたがらない子供達が増えているのではないか、別の言い方をすると、ここから算数につまずいて分からなくなっている生徒が多いのではないか、ということです。


 また、周りの人たちの情報では、「小学校の2年生までは、毎日課題が出ていたけれども、小学校3年生になってから少なくなった・課題のチェックがいい加減になった」、「小学校3年生のときから、漢字をきちんと教えてくれなくなった」というように、小学校3年生から、勉強に支障が出るようになったという話が、以前から割と多く聞かれます。


 これも以前から、学校でも教師の配分に苦労しているという話が出ていますが、これだけダメだと、さすがにまずいですよね。

 ですから、この点に関しても教育委員会が積極的に動いて、小学校3・4年生の教師を、毎週集めて模擬授業をさせるとか、何らかの措置はとるべきでしょうね。特に、釧路独自の学力テストをやっている訳ですから、その結果をみて、どの教師の授業がまずいのか、ということは、教育委員会で把握しているはず。それを放ったままにしているから、外部から文句を言われるんです。文句を言われる前に、まずいと思ったら、すぐ動くことです。

閲覧数:12回0件のコメント

最新記事

すべて表示

説明は一気に最後まで

子供にキチンと話を聞かせられるようになったら、次のステップは「よどみなく最後まで説明しきってしまう」こと。 例えば、お母さん方でも、経験があると思いますが、誰かと真剣に話をしていたとき、ちょっと電話が入ったのでそちらに出てから、もう一度、さっきの続きを・・・と思ったとたん、「どこまで、話しましたっけ?」と言いだし、結局、その後は、あまり話しに乗り気にならず、白けた感じで終わってしまったこと、ありま

計算は「正確に、速く」

計算は「速く正確に」と言う言葉をよく聞かされていたと思いますが、これは、非常に重要です。現在の子供たちは、「思考力を強化」などと言われ、時間に余裕を持たせられる事が多いせいか、計算のスピードが非常に遅くなってきています。 ところが、こういった単純作業のスピードアップはとても大切なことで、天才と言われた野口英世やアインシュタインなども、実験や計算のような作業の速さと正確さは、他の追随を許さなかったと

子供の雰囲気に左右されない

若手の先生にありがち(中にはベテランでも?)だと思うのですが、生徒が割と積極的で一生懸命やっているクラスでは「調子よく授業が出来る」けど、生徒が乗り気にならないクラスでは「授業があんまりパッとしない」ということになる傾向にあると思います。これは、裏を返せば単純に「子供の雰囲気に流されている」状況であると判断しましょう。 これが指導力がしっかりしている先生になると、生徒の状況に関わらず「きっちりした

記事: Blog2_Post
bottom of page