<「知識」は与え、「思考」は自力>
実は、学生時代に勉強が出来た、というお父さん・お母さんに多いのが「教えすぎ」。特に「自力で考えて解く」というものについては、家庭で扱うのが非常に難しいのではないかと思います。実際に「本当は自分で考えて答えを出さなければならない問題でも、すぐに誰かを頼ろうとしてしまう子」というのは、大抵、お父さん・お母さんが「解き方を最終的に全部教えてしまい、自力で問題を解かせていない」というケースに多いようです。
そして、こういう子は、学年が進むにつれて、徐々に学力が落ちていき、最終的には、志望校を下げる事になってしまう〜お父さん・お母さんも「小学生の頃は出来ていたのに、どうしてこうなってしまったんだろう?」と悩んでしまうことも。 これ、子供さんに「自力で考え、解決する力」をつけさせられなかった事によるもの、と考えていいと思います。
ですから、基本形をまず覚えておいてください。「知識は与え、思考は自力で」です。
子供さんの様子をみながら、知らなくて出来ない、というものは教えてあげて、思考部分は、せいぜい「ヒントを出す」という程度と思っていてださい。
ただ、子供さんに与える問題のレベルなど、思考力を鍛える部分というのは、なかなか判別はしづらいと思いますので、もしも自信がなければ、社会・理科・漢字や語彙・計算方法は、直接教えても可。それ以外は、なるだけ子供さんに自力でやらせる、と思っているといいと思います。
そして、もう一つ大事なことは「間違えた事をやっても、最後の答え合わせまでは口を挟まない」ということ。途中で「ほら、ここが違っている」なんて言ってしまうと、そこから、子供さんはお父さん・お母さんを頼り始めます。
そして、もしも、子供さんの間違いに毎回口を挟んでしまうと、自分で考えるのを放棄し始めますから、それが原因で、小学校高学年〜中学1年生くらいから、徐々に学校の授業についていけなくなってしまいます。そうならないように、気をつけてくださいね。
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