これも「学校選択制」が導入されたばかりの時のお話。
結局、学校を選ぶ際に、保護者が一番重要視するのは「しつけ」でした。というのも、当時は「ゆとり教育」の真っただ中で、授業中立って歩く子や学級崩壊の話題が頻繁に出ていたからだと思います。
もし、皆さんなら、何を基準に学校を選びますか?
以下、当時の文面。
<「学校選択制」、人気のある学校は学区外枠の倍率が5倍近くに>
東京都の品川区の導入で話題になった「学校選択制」。3月付けの産経新聞の記事で見ると、人気のある学校は、「朝学習」を行っていたり、「遅刻」が少なく、「授業中の私語」も少なく、「部活動も盛ん」という事らしい。 保護者の方のアンケート結果でも、学校を選ぶ基準で「生活指導や学習指導、部活など学校での活動が充実しているところ」を回答している方が77%と高い数値。まあ、当たり前と言えば当たり前の結果なんだろうけど、これを徹底させるための意識やノウハウをキチンと持っている学校って、意外に少ないのかも。だから、人気が集中するんじゃないだろうか。
で、どのくらいの人気かというと、ある「人気のある学校」では、学区外枠20名に対し98名の希望ということで、なんと5倍近くの倍率だ。 その中学校の校長先生曰く「先生の努力によって、どんな活動にも全力で取り組んでいる」とのこと。やはり、先生という「子供の目の前にいる大人」が一生懸命やっている姿を見せれば、子供達もキチンとついて来るんだろうなあ。「子供は、親の背中をみて育つ」なんて言葉があるけど、それを地でいってる気がするよ。
でも、この学校の先生方、ただ、一生懸命頑張っているだけじゃなくて、おそらく、「どうしたら、子供達が良くなるか」っていう「指導の方法」もキチンとしているんだと思うよ。だって、よくいるでしょ「私たちも頑張っているんです」って、金切り声をあげて訴えている割に全然成果の上がらない先生。やっぱり、プロなんだから、最終的にはこういう「人気のある学校を作り上げられる」くらいの「成果をキチンと出せる先生」になってもらいたいもんだ。
ところで、ちょっとした疑問なんだけど、こういう「人気のある学校」に「変な髪型の先生」とか「化粧の変な先生」とか、いるんだろうか? そういうことに、この「人気のある学校」の校長は、どういう姿勢をとってるんだろうか? 生徒のしつけ同様、校長の「先生に対するしつけ」もこの際、記事にしてもらえれば、面白かったのに。
さてさて、こういう「学校選択制」が普及すると、それこそ、「学級崩壊」を起こして対処出来ない先生は、将来的に「おはらい箱」になる可能性もあるし、「授業が始まって席に着かない子を注意せず、子供の自主性に任せてます」なんて言ってるような学校は見向きもされなくなりそうだぞ。 ちょっと楽しみな事である。
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