top of page
markun5

子供達は「先生のものまね」が好き

 今回も前のホームページに書いていた内容です。当時6歳だった姪っ子も、今年から高校生。でも、書いている内容は、何年たっても気を付けなければならない内容ではないかと思っています。

 少し前に書いた「見た目でいい先生か悪い先生か見抜いてみよう」の続きになっています。


<学校の先生の癖が子供にうつる>

 自分が塾の講師をしていたときの話ですが、休み時間が終わって教室に入っていくと、なにやら子供達がクスクス笑ってる。何があったか聞いてみると、休み時間中にある男子生徒が、授業中の自分の口癖などをものまねしていたらしく、それが似ているということでかなり受けていたらしい。で、このままじゃ、教室内も落ち着かないと思い「それじゃあ、先生にも見せてくれ」と言って、その場でやらせてみたら、自分が気づいていないような癖を見事に捉えていて、思わず苦笑してしまった。無くて七癖・・なんていうのは、本当なんだな〜なんて実感。

 うちの6才の姪っ子も、おじいちゃん相手に「幼稚園ごっこ」というのをやっていて、姪っ子が先生役になって「はい、それでは、これからお絵かきを始めます」と大きな声で元気良く言っていますが、これって、実際に幼稚園の先生が子供達に話している口調をまねているんでしょうね。


 中学生くらいになると、明らかに「ものまね」というスタイルで「まね」する事をを意識して行っていますが、これが幼稚園児とか小学校の低学年くらいになると、ほとんど無意識で先生のまねをしているように思います。

 で、ここからが大事なのですが、この無意識にまねをしているレベルの時に、学校の先生が乱暴な言葉づかいで「おまえら!」と叫んでいるようだったら、子供達はどうなりますかね〜。そして、子供のうちに無意識に身につけたものって、大人になってもなかなか直らないものなんですよね。

 ですから、幼児から小学校の低学年にかけて出会う大人って「子供にとって非常に大事な意味を持つ人なんだ」と言うことなんですよ。


 で、そのときに「乱暴な言葉づかいをする、身なりのだらしない大人」として出会うのか、「身なりも言葉づかいもきちんとした大人」として出会うのかで、その子の将来が大きく変わるような気がするんです。


 最近では「親の言葉づかいが悪い」なんていうこともよく聞きますが、では、その悪い言葉づかいを真似してしまっている子供を直して上げる立場の人って誰なのかな? ということも考えてみて下さい。

 学校の先生も塾の先生も、基本は「親が出来ない事を、親の代わりに教える」という立場の人間であるということに変わりはないと思います。  塾だと「勉強だけ教えていればいい」と思われがちですが、勉強できるようにするためには、集中力を上げなければならないため、姿勢を直す事は必ず行いますし、ダラダラした気持ちで来られては塾の勉強に気合いが入らないため、遅刻させないようにします。もちろん、言葉づかいや挨拶についても指導します。例えば「大人になって、もし希望通り医者になれたとして、そういう言葉づかいをするような(きちんと挨拶が出来ないような)お医者さんのところにかかりたいと患者さんが思うか?」という具合ですね。

 「子供がまねをする立場」「親の代わりに教える立場」という2点を考慮すると、おのずと結論は出てきますよね。

閲覧数:9回0件のコメント

最新記事

すべて表示

そもそも「学力」ってなあに?~「記憶力」

今回は2020年に書いた二つの内容を一つにまとめています。ですから、主旨も二つと考えてください。 もともと「数学的な考え方~いわゆる論理的思考力」というのは、当たり前のことを当たり前に積み重ねていくことにあります。ところが、大抵は、その当たり前が当たり前になっていなかったり...

話をきちんと聞いて「1回で出来るように」

<災害は待ってくれません> 最近の子供たちがそうなのか、それとも釧路の子供たちに多いのか、そのあたりはハッキリしませんが、話をきちんと聞かず 「え? 何?」 「もう一回言って」 と、聞き直す子供たちが結構います。 そういうときに、自分は...

学校の勉強以外のところで分かる学力

これも2019年に書いた内容です。 <雑学的な知識量も膨大> これ、以前「林先生の初耳学」で、いわゆる雑学の問題として取り扱っていたものです。問題は、 「弘法も筆の誤り、といいますが、空海がそのとき間違えた漢字は何という字でしょう」...

Commenti


記事: Blog2_Post
bottom of page