「宿題出すよ〜」と言ったら「え〜」とすぐに声をあげる生徒。「ノートに取りなさい」と言われて渋々ノートを開くが結局ノートをきちんと取らない生徒。最近、学校で増えてませんか? 面倒な内容の事になると極端に嫌ったりする生徒って多いですよね。
ところが、こういった「生徒が嫌いに思っている部分」をしっかり克服させると、子供達の学力は上がっていくのです。勉強は食べ物と同じ。好き嫌いをして食べないものがあると、その食べ物に含まれている栄養素が不足するというのと同じで、野菜嫌いの子がビタミン不足になったりするのと同じ事なんです。
ただ、普通は、そういった好き嫌いを「科目」に見立てて「数学が嫌いと言って勉強しないために数学が出来なくなくなる」という感覚でしかとらえていない人が多いのではないでしょうか。
実は、こういった不得意は「勉強方法」で起こると考えてください。
例えば、ノートを取るのを嫌がる子は「書いて覚える内容」が苦手だったり「細かい部分まで書いて、しっかり確認しなければ解けない問題」が苦手だったりします。
さらに言うならば、こういった「勉強法」が嫌いなために、それを必要とする「科目」が嫌いになっているという面も多々あるのです。
ですから、単純に「数学が嫌い」と言っているからそれを克服させようと「数学」ばかりやらせるよりも、その数学を身につけるために必要な勉強方法を他科目で身につけさせるというのも一つの方法。こうやって「嫌い」と思っていることを調理し生徒に食べさせる事によって、必要な勉強の栄養が子供達に入っていくのです。調理の仕方は先生によって異なると思いますが、出来るだけ上手に食べさせてあげて下さい。
逆に、生徒が「嫌い」と言っているからといって、そこを避けて通ろうとする先生は、生徒の学力を向上させられません。生徒が「嫌っていること」にしっかりメスを入れられる先生でなくてはならないのです。
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