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markun5

変な○つけの仕方になっていませんか?

<間違えても、直して○>

 最近目に付くのは、テキストなどで問題を解いたとき、間違えたところでも直して○をつける子が多いということ。「えっ、それって普通じゃない?」と思っているお母さんは要注意。実は、子供さんの感覚は、こうなんです。

「やった〜満点!」 「え? どうして? 間違えてるでしょ?」 「だって、直して合っているから満点だもん」


 結局、子供の感覚で言うと、最初の段階で間違えていようと、直して合っているものは全部正解だと思っているんです。当然「自力で出来ない事を出来るようにしよう」という意識はありません。こういう子は出来ていないことでも「私、できるもん」と思っています。  実際、生徒が「出来る」と言っていても、その場でやらせたら「全然出来ていない」というものが多く、生徒の言うことをそのまま鵜呑みにしていると、とんでもないことになります。


 おそらく「間違えたところを直して○」という方式は、学校でやっているんだと思いますが、これがとんでもない弊害を生んでいます。自分の力でやって、出来ていないところは、直そうが何であろうが、×。そして「間違えたところは次までに出来るように家で練習しましょうね」と宿題を出したり、その日に残して補習してあげたりして、次に同じ内容のテストをやってきちんと満点を取れるようにしてあげる、というのが自然な流れなのです。ところが、今の学校では、どうやら、宿題・補習はなく、間違えたところでも、直したら○にして、そこで完結という指導になっているのでしょう。これでは実力が付きません。


 ですから、自力で出来なかったところはすべて×。直したところは「きちんと直しましたね」ということで、検印や「よくできました系」のハンコを押すというのが筋でしょう。ここを変えないと、子供達の意識は変わりませんよ。

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