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勘違いする子供達

 今回も2014年に書いた内容ですが、これについては、現在でも、こういう生徒がいます。特に、学力の低い学校ほど、こういう生徒が出やすいと思っていてください。


<「俺は出来る」「私は出来る」の勘違い>

 学力が低い状態でも、全体のレベルが低く、良い通知表がついてしまう場合、当然の事ながら、その状況で子供達は「私は出来るんだ」「勉強ってこんなもので良いんだ」と思いこんでしまいます。当然、中1・2の時点では湖陵・江南は楽勝、くらいに思っているのですが、いざ中3の進路指導の時期になると、自分の思惑と全然違い、三者面談で厳しいことを言われ、そこで愕然としてしまうわけです。

 以前にも書きましたが、Bランク・Cランクの通知表であるにも関わらず、総合ABC(5科目合計で300点満点)で200点を超えない、なんていう生徒は、この点、要注意ですね。

 もちろん、これは成績下位層にも言えることで、このくらいの成績だったら、工業や商業は楽勝、と思っていたところが、市内は危ない、という事になる場合もあると思っていてください。


 そして、前項とつながりますが、こういう状況は「良い授業を勘違いしている教師」の多い学校で発生しやすいと思っていてください。

 要するに、雑談だらけで授業内容が進まず、しょうがないから、学習内容を端折る。でも、難しいテストを作ると生徒に嫌われるから、誰でも点数を取れるような易しいテストにして「お、よく頑張ったな」くらいに言っておく。そして、いざ入試が近くなって、蓋を開けてみると、なんのことはない、平均点が底辺で、点数を見る限り「こんな点数で高校に行って、ホントにいいの?」と思うような状況になってしまっている、という流れですね。


 もちろん、こういう所では宿題はまともに出ていないですし、出したところで生徒自身は「やらなくてもいいもの」と思っていたり。もちろん、やって来ない子がいても、ヘラヘラしながら「次はやってこいよ」と注意だか何だか分からない対応でお終い、という程度なんです。

 これが、気の利いたところだと、宿題をやって来ない子がいたら、居残りで宿題をやらせるくらいの事はするんですが、釧路では、そういう話はほとんど聞いたことがありません。ちなみに、実は、自分が塾にいた時代、塾でも居残りで宿題忘れに対応していたのは、自分だけでした。


 そして、例えば、学習塾で今学校で起きているような学力点の低下が起こると、塾長は顔色を変えて、その担当講師の授業の様子を見に行くんですよ。そして、大抵は、その講師の再教育が行われ、他のコースと講師の入れ替えが行われたり、最悪は、その講師はクビですわ。

 で、これと同じ事を学校でも行うのが当たり前なんじゃないでしょうか? 少なくても、学力点の低下が起こっている場合、何らかの問題があるのは間違いないんですよ。学級崩壊が起きていたり、教師が余計な雑談し放題で、報告と全く違う状況になっていたり。必ず、そういう事が起きているんです。


 ですから、お父さん・お母さん方も、参観日などで、おかしな事が起こっていた場合、きちんと教育委員会に言いましょう。参観日に見に行ったら、学級崩壊状態で、教師は騒いでいる子を注意もせず、それを見かねて父親が怒鳴った、とか、「うちの子、こんなクラスにいて可哀想」と泣きだしたお母さんもいたとか。  少なくても、こんな状況が当たり前になっちゃいけません。学級崩壊が当たり前で、騒いでも注意されない、怒られない、ときたら、当然「勉強なんてこんなものでいいや」という子がでてくるでしょう。そういうおかしな勘違いをする子を出しちゃいけませんね。

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