これも2016年に書いた内容です。
<「勉強の仕方が分からない」という甘え>
自分は、保護者の方から、よく「いい勉強法はありませんか?」と聞かれる事があるのですが、でも、勉強法を教えたところで、その通りやる子ってほとんどいません。結局「勉強法がわからない」=「ただ勉強したくないだけ」と思っておいた方がいいんです。
それから「一生懸命やっているんだけど、点数が上がらない〜だから、勉強の仕方が悪い」と思っている人もいると思いますが、そういう子って、基本的に「量が足りないだけ」であることが多い。というのは「勉強の仕方が悪い」と言っている子に「これだけの量をやりなさい」と言っても、やはりこなせないんです。結局、こういう子って、机に座っている時間が長いだけで、単に「無駄な時間が多いだけ」もしくは「自分の出来る簡単な事だけで時間をつぶしている」という具合です。本人は「考えているつもり」で、実際は「ただ、迷ってモタモタしているだけ」とか、そんなものです。
実際に「勉強法」の本を書いている人を見ると分かると思いますが、いくら要領の良い方法と書かれていたところで、結局、量をこなしているんです。そして、量をこなすから、だんだん、やり方が洗練されていくということです。要するに「量をこなすことによって、好循環が生まれている」というのが基本なんです。
それを量をこなさずに、努力もせずに、点数をあげたい、という「甘えた感覚」の子が「勉強法、勉強法」ってうるさいんです。
最近「勉強法」の本や「○日間・○週間で、総復習が出来る」なんていう本が売れているようですが、結局、「努力せずに、楽して出来るようになりたい」と思っている子が多い、という顕れだと思いますよ。
でも、そんな短期間で勉強が出来るようになるなんて、そんなわきゃ、ありません。自分で出来ないと思ったら、人の2倍勉強する、3倍勉強する、と考えるのが筋。
スポーツ選手でも「人の2倍、3倍練習する人〜そしてそれが継続する人」が、やはり1流じゃないですか? それとも、野球やサッカーの1流選手って「1週間でカーブが打てる方法」とか「2週間で、フリーキックを直接ゴール出来る本」とか、そんな本を読んで練習しているんですか? 違うでしょ。先輩からアドバイスをもらったりすると、それが出来るようになるまで練習する、ということですよね。 勉強も同じなんですよ。
ですから、勉強法なんて甘えを許しちゃいけないんです。そういうときは「人の2倍、3倍やりなさい」と言うんです。そして、2倍、3倍とこなしていくうちに、自分なりの方法が見つかる〜それが、自分に合った「勉強法」なんですよ。
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