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  • markun5

勉強をゲームに例えて話してみよう

<ロールプレイングと勉強の共通点>

 ファイナル・ファンタジーなどのロールプレイング系のゲームの場合、結構、勉強との共通点があって、子供さんに勉強のやり方をお話しするときの例えとして使いやすいですから、一つ参考にして、お話してみてください。


 さて、ロールプレイングの場合、まず、戦闘などを経験して自らのスキルをアップします。このときに、攻略本などを見て楽をしても、結局、スキルをあげておかないと攻撃力・防御力が上がっていないので、ステージのボスキャラを倒すのが大変になります。ということで、勉強でも他人の答えを写したり、答えを写してそのまま書いているだけでは、学力はついて行きませんね。自分で問題を解いて経験を積んだり、何度も繰り返し練習してスキルをあげておかないと、勉強のボスキャラ〜学校のテストや入試〜に対応するのは難しくなっていきます。

 実は学校のテストも易しくなってきていますが、これは、学校の方でスキルをきちんと上げ切れていないために起こる事です。できれば、家庭の方で、その分をカバーして行って下さいね。


 ステージが進むと、スキルが次第に上がっていきます。最初はコントローラーの練習も兼ねて倒しやすい相手ですが、ゲームでは次第に出てくる敵キャラなども強くなっていきます。当然、強い敵を倒した方がスキルが上がり易くなっています。ということは、なるだけ早く自分のスキルを上げようと思ったら、少し上のレベルの敵キャラとの戦いを繰り返した方がいいんですよね。簡単に倒せる敵と戦っているだけでは、スキルがなかなか上がっていかず、時間がかかってしまうんです。

 ということは、勉強も同じで、誰でも簡単に出来ることだけやっているのでは、学力が上がっていきません。自分の手の届く範囲で、なるだけ難しめの問題に挑戦している方が学力が高くなって行き易いんです。この部分については、学校の教科書や準拠問題集では難易度不足である場合が多いですから、市販の問題集などが適切だと思います。「学校では出来る方だ」と思っている子供さんには、こういう「少し難しめの問題」にもしっかり触れさせて行って下さい。


 ちなみに、最近では、キャラの能力を最高にしてしまう「攻略ソフト」なども出ていますが、それは、勉強で言うと「カンニング」に等しいですよね。こういうものを使ってしまうと、少しずつ自分でスキルを上げていく、という楽しみが無くなってしまい、せっかく高いお金を出してゲームを買ってあげても、ただいたずらに楽をさせてお終い、という事になってしまいますね。個人的にはあんまりいいことじゃないのかな、と思っています。

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