<練習によって身につけるものはインスタントでは無理>
最近では何でもインスタント化されているようで「肩こりがアッという間に治る」なんていう本を読んで、その通りにやってみても、なかなか「アッという間に治りません」。ピアノを短時間で習得とか、どう考えても「そんな都合の良い話はないだろう」と思われるような本がズラッと並んでいたりします。もちろん、勉強についても、書店に行くと「中学校の○○を○時間で身につける」系の本が出回っていますね。
当然、言わずもがな、なんですが、こんなの無理です。何らかの「コツ」というのはあっても、そんな短時間で完璧に習得というのはありません。もちろん、これで出来るなら、それは、そんな本を読まなくても最初からできている子と考えた方が正解です。
結局、「練習が必要なものは、それだけの練習を積まないと身につかないもの」と考えておくべきですよね。 ということは、何かを身につけたいと思ったときには、なるだけ早めに始めて「たっぷり練習時間を取れるようにする」ということです。スポーツについてもそうですが、やはり勉強についてもそう。
このコーナーに何度か書きましたが「もう少し早めに勉強を始めて、通知表結果を確保しておいたら、もう一つ・二つ上の高校に行けたのに・・・」とか「もう少し早く始めていれば、入試に間に合ったのに・・・」という事例が後を絶たないのも、ひょっとすると、勉強もインスタントに「ちょっとやれば、パッと点数が取れるようになって、簡単に合格出来るだろう」と考えている人が多いのかも知れませんね。
最近では、めっきり減りましたが、それでも、総合ABC学力テストが終了してから〜いわゆる入試直前で「子供がやっとやる気になったんです」というような話で、そこから塾に通わせようとする方もまだいるとか。 ハッキリ言って「遅い」です。
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