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  • markun5

中学生のレベルが上がらないのは、低レベルの「よっしゃー」

<気合を入れるレベルが低すぎ>

 これは、実例を書いておきますね。

 中2の3学期から受け持った生徒の話なのですが、本人は湖陵(釧路で一番偏差値の高い高校)に行きたいというのですが、あまりにも数学ができないので小学校4年生の復習から始めたんです。そして、勉強を始めた当初、小学校の4年生レベルの計算問題で全問正解すると、すぐに

「よっしゃー」

って言うんですね。そこで、

「湖陵に行きたいって言うなら、こんなレベルで『よっしゃー』なんて言うな。できなかったら『恥』くらいに思え」

という話をしたことがあります。要するに「地域で一番の高校に行きたかったら、レベルの低いところで満足してちゃダメ」ということですよ。


 さらに、これも、某個別指導の学習塾でみた光景なのですが、同じように低レベルで「よっしゃー」と生徒が言っているんですが、ところが、そこでは講師の対応が違い、

「おっ、すごいぞ~」

という話になっているんですね。要するに「レベルの低いところでも出来たら褒めてもらえる」という訳です。


 結局、ここで言いたいのは「子供たちに満足してもらうレベルが低すぎないか?」という話なんですよ。


 そして、実は、中学生で「よっしゃー」という子、釧路では結構多いんです。ですから、おそらく、学校で、この「よっしゃー」をやる癖をつけてしまっているのではないか、ということなんです。さらに言うと、学校でも「よっしゃー」というと、褒めてもらえるのではないかということなんです。

 こうやって「低レベルの内容で、出来るような気にさせてしまっているから、本来の中学校のレベルの内容についていけなくなってしまう」のではないかということなんですよ。


 小学生なら、勉強の勢いをつけるのに「よくできたね」ということはあっても、中学生で誰でも出来るようなレベルの内容ができたところで、「よっしゃー」は論外だと思ってください。中学生で「よっしゃー」と言うのは、せいぜい「クラスの中で出来た子が一人しかいなかった」というような、本当に頑張った時だと思いますよ。


 ちなみに、お父さん・お母さんにも覚えておいてほしいのですが、中学生で、何でもかんでも「よっしゃー」って言っている子は、学力が低いと思っていた方がいいですよ。

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