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レベルの高い授業を勘違い

 前のホームページで2012年に書いた内容です。

 釧路では「うちの学校はレベルが高い」と教師が言いふらし、それを聞いた子供たちも「私、釧路で一番いい学校に通っているんだよ」と言いふらす生徒もたくさんいました。

 ところが、実際に受け持ってみると、学力的には悲惨で、全然できなかったんです。

 それで、その当時に、保護者の勘違いを正そうと思って書いた内容です。

 ちなみに、保護者や生徒の意識はかなり変わりましたが、教師の方は依然として「俺の授業はレベルが高い」と言いふらすのがいるそうです。


<以下、当時の内容>

 「俺の授業は、レベルが高いんだ」「私の国語の授業はレベルが高いのよ」と生徒に向かって豪語している教師の話が、以前からこちらの耳に入ってきています。で、こう言う教師のやっていることはどういう事か、というと、小学生に中学生や一般向けの内容を吹聴したり、中学生に高校内容や一般の人でも知らないマニアックな内容を吹聴して、子供達がチンプンカンプンでも、全くお構いなしに、1人で悦に入っている授業を行っているようです。


 実際に「国語のレベルが高い」と言っている教師が担任のクラスでは、子供達は、漢字が満足に書けず「とめ、はね、はらい」や「筆順」もグチャグチャです。これって、国語のレベルの高い授業なんでしょうか? それとも「私の授業のレベルについて来れないのは、その生徒の能力が低いから」と子供達に責任転嫁しているんでしょうか。


 塾講師基準で「授業のレベルが高い」と言うと、普通は 1 教えた内容を身につけている生徒の割合が高い 2 難易度の高い内容でも生徒が理解し、きちんと身につけている ということになります。  要するに、授業のレベルの高い低いは、教師自身が「どんな話をしたか」、ではなく「生徒が身につけているか、いないか」が基準なんですね。


 もう一点、授業のレベルの基準として見ることが出来るのは、学校の定期テストの平均点です。というのは、子供達の学力を把握している先生は、テストを作る際、点数分布がちょうど中央が盛り上がる山形になるように難易度を設定するんですね。そして、その平均点が6割弱、のあたりに来るんです。100点満点だと、55〜60点の間に収まると思ってください。もちろん、中1の一番最初の英語のテストのように、難しく作ることが困難な場合は、その限りではありませんが、それでも、他の科目だと、6割弱に設定する事は可能です。

 今回の1学期のテストや前期中間テストであれば、まだ、学年が変わって、生徒の学力を正確に把握しきれていない状況かもしれませんが、それでも前述より上下に5点ずつ幅を広げて50〜65点の間には、収まるようになっていなければなりません。

 ですから、平均点が60点の後半に来るようだと、これは、易しすぎ。ましてや平均が70点を超えるようなテストを作った時点で、生徒の学力を全く把握していない、おバカ教師ということになります。


 そろそろ、1学期期末テストや前期中間テストの結果が返ってきているところだと思います。この際に、学校の平均点を見ると、その科目担当の教師がどの程度の教務力があるのかが判断できます。  「俺の授業はレベルが高い」と豪語しておきながら、平均点が70点を超えるようなテストを作っている教師がいたら、これは「最低レベル教師」とレッテルを貼って構いません。

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