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スタイリストも「反復練習」

-<何かを身につけようと思ったら・・・>

 2月1日の夜、某テレビ番組を見ていたら「新しく店をオープンする美容室」のお話をやっていました。結構、スタイリストやアシスタントの多くいる店で、冒頭では「チーフスタイリスト」になるのに10年の修行が必要とか「アシスタント」から髪を実際にいじれる「スタイリスト」になるのに4年の修行が必要とか、やはり「職人技」を身につけるには長い年月がかかるのは、何でも同じなんだな、と思った次第。そして、その中で、その新しい店でスタイリストデビューする新人スタイリストが「スタイリストのなった最初の日にお母さんの髪を切りたい」とお母さんを招待していたのですが、前日、かつらを用意して、一生懸命練習しているんですね。

 さて、こういった技術を身につけるのに何が必要かというと、スタイリストさんたちが言っていたのは「反復練習」。何度も何度も練習して、しっかり身につけて一人前になっていく、ということでした。


 自分が思うに、今の若者は「仲間と一緒に何かの目標に向かっていく」という事は自分たちの世代より長けているんではないでしょうか。ところが、こういった反復練習に関しては、どうでしょう? 「石の上にも3年」とか「10年一日のごとく」という感覚は明らかに薄いような気がします。

 それは、とりもなおさず「学校で何かを身につけるための反復練習」の度合いが薄いのではないか、と思うんですね。  おそらくは、スポーツでも音楽でも、大切な「基礎の反復」は重要だろうと思いますし、実力が上がれば上がるほど反復練習の重要性が分かってくるんだろうと思います。逆に「実力の無い者」ほど、目新しい事や人がアッと思うような事ばかりに目が行ってしまうのではないでしょうか。


 ちなみに、教師の授業計画などもそうですが、実力が無い先生ほど「目新しいこと」をやろうとするようです。誰も知らないだろうと思うような事を得意になって話すのは、正直「大した実力が無くても周りの人をハッと思わせる事ができる」んですが、誰もが知っている様なことを奥深く皆が理解できるように話すことはかなり難しい訳で、その難しい方をきちんと出来る先生は、授業がオーソドックスになっていきます。

 とにかく、しっかりとした実力を身につけようと思ったら、まずは基本の反復練習を倦むことなくきちんと続けられるかどうかがカギです。そして、これが「将来の夢」につながっていくことではないかと思っています。

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