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markun5

ゲーム・スマホと「意識付け」

 これも2014年に書いた内容です。ですから、話の中に出てくる学力テストも、当時のもので、北海道は入試制度が変わりますから、そのままの数字を使うことができないということをご了承ください。


<テレビを見過ぎるのも、ゲームやスマホをやりすぎるのも・・・>

 子供さんの「意識付け」の話がこのコーナーでは多めですが、これも、実は意識付けが問題、という話です。


 全国学力調査に「スマホ」に関する項目が追加され、最近では「スマホ」に関する問題がクローズアップされていますが、ここで、一歩引いて考えてみましょう。東大・京大に合格している子ってゲームもスマホもやったことはないのでしょうか? 北海道で言ったら北大に合格した子は、一人もゲームやスマホを扱っていないのでしょうか? 


 となると、おそらく答えは「ノー」ですよね。様々な遊び道具を持ったとしても、きちんとその道具との付き合い方をわきまえて過ごしているから、ほとんど問題にはならないんですね。まあ、ひょっとしたら、こういうものを一切やらないと、もっと上の大学に行けたかも知れない、と言われればそうかも知れませんが・・・。


 じゃあ、どうやって、ゲームやスマホとの付き合い方をわきまえられるのか、というと、これは単純に「自分のやるべき事の優先順位がハッキリしているから」と考えるといいと思います。そして、これは単純に、社会に出てから困らないようにするために「まず、勉強が優先」でしょ。そして、こういう意識付けがきちんと出来ないまま、ゲームを与えたり、スマホを与えたり、もしくは部活・少年団をやらせたりしてしまうから起きる現象、と捉えておくといいんですね。


 となると、どのように「意識付け」を行うかということになりますが、これは単純に 1 目標 2 その目標に至るプロセス

 上記2点をハッキリさせる事です。例えば「私は北大に行く」と言って、きちんと勉強している子は、ゲームやスマホに流されませんよ。もちろん、目標に向かって頑張るためには、ある程度の「忍耐力」といいますか、目標のために「やりたいことを我慢する」という能力も求められるとは思います。

 さて、それが、釧路の場合どうなのか、というと、まうz、保護者の方ですが、大抵のところでは、お父さん・お母さんは「とりあえず、行けるところに行ってくれればいいよ」なんですね。

 そして、それを真に受けて、子供達も「学生時代はやりたい事を好きにやって、あとは行けるところに行けばいい」なんです。


 言い換えると「学生時代に遊びほうけていても、将来は保障されている」というような感覚に近いと思ってください。でも、これ、冗談じゃありません。釧路では、パート・アルバイトなどの非正規雇用の人がどれだけいるんですか、ということです。

 エフエムくしろでも放送しましたが、釧路は高卒の3分の2が非正規なんですよ。そうなると、釧路で正規雇用で就職したいのであれば、北陽高校に合格するくらいの学力が必要で、それだけの学力をつけておいた段階で「北陽に通うのは、通学に時間も費用もかかって大変だから明輝にする」とか「将来、事務職に就きたいから商業にする」とか、そういう選択になって来るんです。

 となると、中3の総合ABCの平均(300点満点)で150〜160点くらいまで取れていないとダメですし、そうなれば、中1・2の学力テスト(500点満点)で最低でも320〜330くらいは取れていないとダメなんです。ですから、最低限、この点数をクリアする、というのが目標になってくるでしょう。


 じゃあ、それに見合う点数を取るために、どのくらい勉強をしなければならないか、という事になると、それは、その目標との点数の開き具合によって、しっかり考えてプロセスを組まなければならないでしょう。中途の目標としては、漢字検定5級(小6内容)を中1までに合格しておくとか、そのような短期目標を持って勉強に取り組まなければならないでしょう。


 そういう意識付けも何もなく、ただ、ゲームを与えてスマホを与えて、中3になって学力テストをやってみれば120点・130点となっているようでは、子供の将来を踏みにじっているのと同じ事ですよ。

 もちろん、勉強を放ったまま部活三昧になっていても、それは同じ事です。  ただ、「うちの子、アルバイトでも何でもいいんです〜」というなら、話は別ですが。

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