これも2014年に書いた内容です。
今はかなり改善されてきていますから、今でも、こういう感覚の子供さんだと、かなりピンチだと思っていて構いません。
<子供達は、これを「考える」と言います>
「1キログラムって何グラム?」
このように聞かれて、普通は即答で「1000グラム」と答えますね。でも、今の子供達はここで「考える」んだそうです。 「え〜と、学校の先生に習ったときに、先生、何て言っていたっけ・・・」 「1メートルは100センチだから、1キロも100グラムじゃないかな?」
まだ習ったばかりで知識が定着していないならまだしも、中学生でこれはないでしょ。
こんなこと考えさせて、何か得する事ってあるんでしょうか? 実際にこうやって考えたはいいけど、間違えて答えを出してしまったら、当然、資格試験などに受かるようにはなりませんね。
学校の教師は「そんなことは指導していない」と言うかも知れませんが、実際に子供達は、問題に直面すると、このような事をやっているんです。ですから、直接このような事を指導していなくても、子供達に「考えるということはこういうこと」と思わせるような授業を展開している、と考えた方がいいのです。
そんな授業は要りません。知識として身につけていなければならないものは、知識としてしっかり入れてもらわないと困ります。
そして、一事が万事。
何をやらせても、いちいち、この「考える」をやり出すせいで、何をやっても時間がかかるんです。そして、分からなくなると、とりあえず、何かその辺りで目に付いた物を、それこそ何も「考えず」に適当に答えます。おまけに、考えたところで、基準になるものがきちんと身についていない子は「何でそうなるの?」ということをやりだしたりします。
おそらく、この感覚の進化形が「やって良いこと・悪いこと」の基準が身についていないので「自分が楽しい」が判断基準となり、とんでもないことをやり出す子供たちなのではないでしょうか。 今の若者の、楽しければいい〜楽しむ事が大事〜の行き過ぎがこれです。
そろそろ、この辺の感覚の改善に向けた取り組みが必要な気がしますが・・・
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