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「誉める」と同様に「怒る」のも大切

 最近では、近所のおじさんやおばさんが「怒る」ということがなくなってしまっているので、子供を怒れるのは、「お父さん、お母さん、そして、先生」だけという事になっているようです。そういう状況であるにも関わらず、「怒ると子供がいうことを聞かなくなるから」とか「かえって反抗するから」という理由で子供を怒れる立場の人もだんだん怒らなくなってきているようです。


 ただ、普通に考えてみると「怒られて、子供がむくれたり、反抗したりするのは当たり前」で、そんなことを気にしていては、一生怒ることが出来ません。ですから,一番良いのは、「怒られた事を理解させながら怒る」事ですが、もしも、理由が納得できない(理由が理解できない)時でも、怒るべき時にキチンと怒っておき、後から「その怒られた理由」を理解させていくということが必要になるのです。


 そして、この「怒る」と「誉める」をキチンと使い分け、子供に「善悪の判断の基準を経験させる」ことが、子供をしっかり指導していく上での基本と思って下さい。


 子供の精神が病むのは、この「誉める」と「怒る」のバランスが極端に崩れたとき(「過保護で怒られた事がない」とか「怒られてばかりで、全然、認めてもらえない」などのとき)、もしくは、そういった経験がまったくない(母親が放任で、子供を「誉める」ことも「怒る」事もしない)ときに生じると考えています。


 「怒られて、すぐに反省して素直になる子」というのは、基本的には「怒られた経験があり、怒られた時にどうすれば良いのかという事を知っている子」ですから、もしも、そういう子に育てたいと思うなら、なおさら、「怒られる」という経験を積ませなければならないでしょう。 また、「怒っても全然直らない」、「効果がない」と考えている方もいらっしゃると思いますが、なかなか直らない子は、一度や二度怒ったくらいでキチンとするはずがありません。それこそ「長い目で見て」、子供が分かってくれるまで繰り返し指導するしかありません。

 もう一つ付けくわえておくならば、確かに「怒った後、一時、子供との関係がギクシャクする」かも知れませんが、それが通り過ぎ、再び子供との関係が元に戻ったときには、「ひとまわり成長した子供の姿」を見ることが出来ると思います(自分も何度か、授業中に怒って、生徒を泣かしてしまった事もありますが、次に顔を合わせた時は、必ず生徒が精神的に成長してました)。

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