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markun5

「興味を持つことが大事」は、結局、こういうこと?

 これも2013年に書いた内容です。

 釧路では、ホームページの設置率が低く、行事予定や連絡も、一切、ホームページに上がっていないので、おかしいと思って追求した内容です。

 この記事を書いた段階では分からなかったのですが、後で聞いた話によると、学校事務の方が「組合」に入っている率が高いそうで・・・「組合のやつって、仕事しないよなあ」と思った次第。


<大人になると・・・>

 ある方のホームページに書かれているのですが、実は、学校が設置するホームページのガイドラインは平成11年に施行されているんだそうです。ところが現在の状況は、小学校の設置率39.3%、中学校に至っては13.3%しかありません。

 そこで、お父さん・お母さんに考えてもらいたいのが、この状況をみて「学校が、もっとパソコンに興味を持ってくれたら、一生懸命やるようになると思うんだけどな~」と言いますか? という話なんです。


 この人達、税金で飯を食っているんです。当然、ガイドラインが出来た段階で、強制される前に、きちんと仕事としてやっておくべきでしょう。それがガイドラインが出来てから足かけ15年、何もせずに過ごしてきた学校が過半数、中学校に至ってはほとんどやっていない状況なんですよ。

 そこで、推進計画では5年後にホームページ設置率を100%にする、ということになりました。結局、いつまでもダラダラやっていると、強制される、と言う羽目になるんです。

 もう一度、確認しますが「パソコンに興味を持ってもらえれば」とか「楽しくパソコンを使えれば」なんて言っている場合ではないんです。大人なんですから。仕事なんですから、やることをやってもらわなければ困るんですよ。  ですから「興味を持たせる」「楽しく勉強」、こんな事ばかり言って子供を育てると、こういう大人になってしまう、という反面教師と思ってくれればいいでしょう。結局、自分たちがやりたくないことから逃れるために、子供達に「やるべきことをきちんとやりなさい」と言えない大人になってしまった教師が、今や過半数という状況だと思っておくといいでしょう。


 もちろん、子供達に「興味を持ってもらう」ことや「楽しく勉強できる」というのは、大切な側面でもあります。でも、これだけで押せるのは「小学校2年生の前半まで」。小学校2年生の後半から徐々に、やるべき事をきちんとやらなければならない、という意識を持たせ始めて、小学校3年生には「興味の持てること」と「やらなければならないこと」の2方向から子供を鍛えていかなければならないのです。


 実際に勉強のカリキュラムがそうなっているんです。小学校2年生の後半と言えば、ご存じ「かけ算の九九」が出てきます。漢字も「練習が必要なもの」が出始めて来ます。これは、それまでのように、普通に過ごして普通に身につくレベルの物ではありません。やらなければならないことをきちんとやって身につけていく物ですね。

 当然、小学校3年生になると、宿題や勉強で分からなかった所を自力で、もしくはお父さん・お母さんに聞いたり、学校の先生に聞いたりして、克服して行かなければならない年齢なんです。


 前項で書きましたが、小学校3年生に気をつけろ、というのは、実は、やるべき事をきちんとやりなさい、と言えない教師、やりたくない事を強制出来ない教師が釧路の場合多いのではないか、という事につながっています。自分で見るのが面倒くさいし、やりたくない、子供達も宿題はやりたくないだろうし、だから宿題を出さない。興味を持たせる事が大事だから、見た目の面白そうな事ばかりを追いかけ、結局、何も身についていない。こんな感覚の教師が多いのではないか、と思っています。

 その結果、子供達も「少年団」「ゲーム」「マンガ」など、自分の面白そうなものばかりに時間を割き、やらなければならないことに全く手を着けようとしない子になっていっているのではないか、とも思うわけです。

 そして、この小学校2年生から3年生にかけての、子供から一歩大人に進む「分岐点」の扱いがうまく行かない事が、将来「我慢の出来ない子」「辛抱の出来ない子」を大量に生み出す原因になっているのではないか、それが「就職してもすぐに辞めてしまう子が大量に出てくる原因」にもなっているのではないか、とも思っています。

 大切なのは、この時期に「やらなければならないこと」の意識をきちんと持たせることです。


 余談ですが、ある方の話では、某学校の教師が「私たちのことをもっと誉めてください」と言ったとか。あんたは小学生か?


 もう一つ。学校のホームページについて言うと、自分は、教師の仕事ではなく、事務方の仕事だと思っています。学級便りや学年便りなどを教師から集めて、事務方がホームページ作成の操作をする〜教師に余計な負担をかけないようにする、というのが、仕事の流れでしょう。教育委員会も、この辺の仕事の分担についてしっかり指示し、その能力のあるものを採用するという事を考えないと、いつまでも、ホームページは設置されませんよ。

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