<書けますか?>
某漢字問題集に載っていた問題を一つ。
「コジンの遺影を飾る」〜カタカナを漢字に直せ、という問題です。
誤答の多くは「個人」なんですが、大事なのは「なぜ、そういう間違いをするか」ということなんですね。考えられるパターンは2つ。
1 「故人」という正答の漢字を知らない。 2 「遺影」の意味が分からず、出題者が何を求めているかが分からない。
漢字の問題ですから、最終的には語彙力の問題と言えば、その通りなのですが、大事なのは、その漢字自体を知らないのか、それとも周辺状況がつかめていないのか、の判断をしていかなければならない、ということなんですね。そして、もしも周辺状況がつかめていない場合、単純に漢字の練習をするだけでは正答を導けない〜しっかりとした文章にたくさん触れて、文章の意味を読みとる練習をしておかなければならない、ということになるんです。
そして、こういった差が、後々、他の教科にも影響を及ぼす大事な問題となってくるんですね。社会の教科書を読んでも意味が分からない、理科の教科書を読んでも意味が分からない、英文を訳したところでどういう状況かがつかめない。これでは勉強している意味が半減してしまいます。
こういった事態に陥らないためにも、小学校の低学年から「まず、易しい本をたくさん読んで状況をつかめるようにしておく」ということ。そして、現在、上記のような状況になっているのなら、ある程度強制的に「国語の問題集」の量をこなして、どこを読み込んで行けばいいか、ということをなるだけ短期間で把握させる、という手当が必要になります。
国語って、本当は「一番きちんと勉強しておかなければならない科目」なんですね。
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