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markun5

「掃除」と「愛着」

<掃除って大事なんです>

 最近、町を掃除しよう、という活動が活発になっているようで、町のゴミ拾いがスポーツ化し、競技として行っている団体もあるそうですね。そして、掃除をする理由もいろいろあるのですが、その中の一つは「町を好きになってもらおう」ということだそうです。当然、自分で手をかけて一生懸命きれいにしたところは大切に使おうと思うようになりますよね。

 これは当然、学校や自分の部屋などもそうで、特に公共のものとして存在している学校をきれいにすることで学校に対する愛着も生まれます。となると、学校の掃除の指導も大切になりますよね。


 ところが、ある方が学校に行ったときに、非常に教室の中がきたないのが気になったそうです。それも一人だけではなく、複数の方から同様のお話を聞きます。教育委員会の方も、証拠の写真を提示して「こういう教室、どう思いますか?」と講演会でお話していたことがありました。

 実は、自分が学習塾時代、釧路に転勤してきて、自分の受け持つ教室を見たとき、確かに建物自体も古かったのですが、異常にきたなく、自分の受け持っていた教室は20年以上窓拭きをしたことがない、とか。ゴミも捨てずに職員室がゴミ袋だらけだったり、倉庫が崩れた段ボールだらけ。使用済みの蛍光灯は置きっぱなしだったというのを覚えています。当然、自分が入ったときにゴミ袋は、毎回少しずつ回収し職員室をきれいにし、その他のところも余裕をみてすべてきれいにしました。窓拭きはガラスクリーナーを6・7本くらい使い、雑巾ではすぐにダメになってしまうので、キッチンペーパーを使って処理したんですね。  結果、子供達はどうなっていったかというのは、想像にお任せします。正直、それまでがあまりにも酷かったので、ここには書けません。


 さて、一方で「卒業生が学校の窓ガラスを割った」というような事件も起きています。これ、おそらく、学校にいたときに「掃除をさぼる子」だったのではないか、と思ってしまいますね。

 結局、自分で何かの活動を真摯な気持ちで行うと、そこには愛着がついてくると思います。勉強だって、まじめに取り組んでいれば、だんだん好きになっていくんですよ。「やる気スイッチ」だとか、そんなものに頼る必要はありません。そんなものはちょっとおだてて調子に乗ってしまう「小学校低学年くらい」までのものですし、そんな単純なことでやる気が出る子は、スイッチが切れるのもすぐなんです。毎回、継続的に物事を進められるようにする、という方向に向かうためには、こちらの「愛着感を持たせる」という事の方が重要なんです。  ですから、掃除も勉強もまじめに取り組ませてください。

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