<姿勢を変える>
大人でも子供でも同じだと思いますが、意識を高く持つ、ということが大事ですよね。で、結局は「気持ちの問題」ということになりますが、この「気持ち」は、やはり言動に顕れるわけです。
例えば、本当に「一生懸命勉強している」という子が、テスト前に「ベッドに寝ころんで、教科書を眺めているだけでお終い」という勉強の仕方になるでしょうか? 「面倒だから、答えを写して、宿題をやったことにしよう」と思うでしょうか? ということなんですね。
大人でも同じですよね。学校の先生が本当に「子供達の学力を上げたい」と思ったら、どういう授業になるでしょうか。本当にしっかりやろうと思っている先生が「私だって、一生懸命やっているんです」という言動になりますか? 結果が出ない場合、どこかに行って学んでこよう、ということにはならないんでしょうか。本当に意欲のある人は、自分の結果に「貪欲」なんじゃないかな、と思うのですが。
ただ「意欲が変わると結果が変わります」といっても、単に「意識を高く持ちましょう」と口で言ったところで、それはなかなか変わるものではありません。そこで、一つの方法なのですが、それが「姿勢」をきちんとさせること、であったりします。
勉強しているときの姿勢であったり、授業をしているときの服装だったりします。ですから、勉強するときの「椅子に座っている姿勢をきちんとしましょう」という話になるんですね。「姿勢が変われば学力が変わります」。「一年中ジャージ姿の教師はダメ」というのも、見た目以上に、その先生の「意識が服装に顕れるから」なんです。生徒にきちんと物事を教えよう、と思ったらジャージでは来ないでしょ。ジーンズ・トレーナーという格好もありえません。
学校の生活指導で、なぜ「服装検査があったか」ということを考えると分かりますよね。気持ちはこういう所に顕れるからです。そして、そのスタイルになると、気持ちが変化してしまうんです。要するに「形」が「意識を変える」という効果を生むんですね。ですから、「形から意識が崩れないようにする」のが「服装検査」なんです。
そして、意欲が変わると点数は上がります。最初は点数が低いところからスタートしたとしても、徐々に得点が上がっていきます。そして、勉強の方法が変わる事によっても、点数が上がります。ですから、この「意欲」と「方法」が両輪なんです。これが「授業内容」と「生徒管理」の2軸に結びつきます。 ただ「勉強をしなさい」ではなく、これからは「姿勢」や「しつけ」と言う面もしっかり見ていくようにしてください。そうすれば、子供さんが変わってきますよ。
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