top of page
  • markun5

「学力」は「就職」を基準にして判断してみよう


 今現在でも、中学校の平均を切ったくらいから、小学校の勉強内容の不備などが目立つようになってきます。お父さん、お母さんは「この学力でどこの高校に入れるか」ということ考えている人が多いと思いますが、結局、高校を選ぶ際に基準としているのは「この高校を出ると、どこに就職できるか」ということだと思いますから、ここは、一足飛びに「この学力で、どこに就職できるか」ということ考えてみようという話です。


<この学力でどこに就職できるか?>

 子供さんの学力を「就職」を前提にして考えてみるのも、非常に良い方法だと思います。  例えば、中3になって「%」が出来ない場合、どこに就職できるだろうか、と言った具合です。


 今までも書いてきましたが、領収書の漢字が書けないようでは、事務仕事は難しいと思いますし、単位の変換が出来なければ、単位を扱う仕事〜例えば看護士などは難しいですよね。こんなふうに考えていくと言うことです。

 この辺は、実際にお父さん・お母さんの方が、就職先でどのような事をしているか、もしくはしていたか、という事を基準に考えていけばいいと思います。


 そして、学力が低い子ほど、安易な発想で将来の展望を夢見てしまいますが、例えば、ミュージシャンであれば、今では楽器の演奏能力が相当高くなければならないですし、最近ではDTMと言って、パソコンで音楽を作ったりしますね。当然、そうなると、パソコンが使えなければ無理。

 学校の音楽の先生になるだけでも、相当、ピアノの練習が必要ですから、音楽を志すとなったら、それ以上の事が必要でしょうね。

 DJと言ったところで、有名どころはアメリカに単身渡って、向こうで認められたりするレベルですから、海外に一人で行ってそこで生活出来るような能力が求められたりします。当然、語学くらいはできないと。お遊びでターンテーブルをいじっているレベルではちょっと無理ではないかと思います。

 プロ野球選手なども、人数的に言えば、東大よりも狭き門。プロのサッカー選手の話では、プロ野球選手よりも、なり易いそうですが、その分、戦力外通告を受ける選手も多いそうです。


 実は、こういう「学校の勉強から、離れても成り立つ」ような仕事って、一般の企業に就職するより辛いと思いますよ。

 フィギュアスケートにしたって、子供の頃からスケート漬けでしょう。親も子供も相当大変なレベルですよね。ですから、ミュージシャンやDJなどと言ったら「テレビなんかダラダラ見てないでDJの練習しなさい」と親がハッパをかけるくらいでないと。

 もしも、こういった職業を目指したいと思っている子供さんなら、自分の知っている限りでは、勉強以上に厳しい基準で見ていかなければならないでしょう。

 そういう目線ではなく、単に「あきらめずに頑張ることが大切」という視点でしか、物事を見ていない場合、やはり厳しい現実が待っているということになりそうです。

 なんだかんだ言って、結局、勉強をきちんと進めていることが一番なんですね。


 釧路では、徐々に学力は向上してきているとは思います。ただ、自分たちは、最終的に「就職しても支障がない」というレベルに到達してオーケーという基準で考えています。そして、その基準で見たときに、今の子供達は大丈夫か、というと、決してそうではありません。まだまだ、遅れを取っているというのが本音です。  ですから、自分たちは「就職しても支障がないレベル」に到達するまでは、教育に対していろいろな情報を発信していく事になります。

閲覧数:6回0件のコメント

最新記事

すべて表示

説明は一気に最後まで

子供にキチンと話を聞かせられるようになったら、次のステップは「よどみなく最後まで説明しきってしまう」こと。 例えば、お母さん方でも、経験があると思いますが、誰かと真剣に話をしていたとき、ちょっと電話が入ったのでそちらに出てから、もう一度、さっきの続きを・・・と思ったとたん、「どこまで、話しましたっけ?」と言いだし、結局、その後は、あまり話しに乗り気にならず、白けた感じで終わってしまったこと、ありま

計算は「正確に、速く」

計算は「速く正確に」と言う言葉をよく聞かされていたと思いますが、これは、非常に重要です。現在の子供たちは、「思考力を強化」などと言われ、時間に余裕を持たせられる事が多いせいか、計算のスピードが非常に遅くなってきています。 ところが、こういった単純作業のスピードアップはとても大切なことで、天才と言われた野口英世やアインシュタインなども、実験や計算のような作業の速さと正確さは、他の追随を許さなかったと

子供の雰囲気に左右されない

若手の先生にありがち(中にはベテランでも?)だと思うのですが、生徒が割と積極的で一生懸命やっているクラスでは「調子よく授業が出来る」けど、生徒が乗り気にならないクラスでは「授業があんまりパッとしない」ということになる傾向にあると思います。これは、裏を返せば単純に「子供の雰囲気に流されている」状況であると判断しましょう。 これが指導力がしっかりしている先生になると、生徒の状況に関わらず「きっちりした

記事: Blog2_Post
bottom of page