これも、前のホームページで2012年に書いた内容です。本文内では扱っていませんがリクルート社が扱っている就職試験で有名なSPIというのも、実は中身は「小学生内容」が中心。ただし、その小学生内容を「速く正確に扱う技量」が問われます。
また、ここに書かれている内容で、同様のものは、中室牧子さんが書いた「学力の経済学」という中に統計として出されてきますから、おそらく、こういった傾向は全体的な流れなのだろうと思われます。
<いざとなったときに力を発揮するのは・・・>
自分が今受け持っている子のお姉さん。そのお姉さんも、実は、以前、教えていました。今は、もう就職していますが、その子の就職したときのお話。
自分がそのお姉さんを受け持っていたときの印象は「あ、この子、そこそこ学力高いな」というものでした。基本的な「漢字」「計算」などは受け持った時点でできていたので、後は文章問題に関係する「%の意味」や「速さの意味」を教えてあげるだけで、きちんと出来るようになっていきました。
ただ、勉強を真剣に始めたのが遅く、内申があまり高くなかったのと、本人は「高校卒業したら就職するから、普通科じゃなく、商業に行く」ということで、そのまま商業高校に行ったんです。
で、高校3年間を無事に過ごし、就職しました。その子が就職試験に行ったところは、北陽の子や明輝の子も何人か来ていて、商業では就職に不利かなと思っていたんだそうですが、いざ、蓋を開けてみると、採用になったのは、このお姉さんだけ。他の子は落とされたんだそうです。
それで、これはこのお姉さんに限らず、一般的な話ですが、就職試験でペーパーのテストを課している企業は、問題で「小学校6年生までの内容」をメインに出題しているということを聞きます。要するに、仕事に必要な「漢字」や「%」などがきちんと出来るかどうかを見るんですね。
また、阿寒高校や東高校でも「義務教育内容の復習」を行うと言っています。また、学力低位の高校では、どこでも小学校の復習をやっているという話も聞きます。どうしてか、というと、上記のように、企業に就職する際に必要になるからです。
でも、高校に行ってから小学校の復習をやるくらいだったら、小学校の段階できちんと身につけておいた方が、何ら問題はないはずですよね。そして、お姉さんの例で示したように、最低限の勉強がきちんと出来ていれば、特に高望みをしなければ、いざ就職となった場合、高校はどこでも関係ない。逆に付け焼き刃で、とりあえず江南・北陽・明輝に入ったところで「%」も満足に出来ないようなら、就職の際に、商業の子に抜かれる、ということなんです。
そこで、自分は、今、受け持っている子の授業で、小学校の復習を行っています。小学校の1・2年生から復習をかけている子もいますし、当然、国語・算数に関しては、最低限の漢字・文法、文章の読み取り、計算・図形・文章問題の読み取りを行っています。
逆に、そういったものから目を背けていては、高校の先に控えている就職でアウトなんだ、と思っていてください。ですから、付け焼刃の対策で、高校入試で多少点数を取れて、高校に受かった〜と喜んでいてはいけません。
将来の事を考えた場合、あくまで基準は、小学校で習う基礎・基本です。ここがクリア出来ていないうちは、高校に受かっても安心できないと思っていてください。
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