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「勉強しないこと」も習慣になるんですよ

<「する」習慣と「しない」習慣>

 よく「勉強習慣をつけよう」という話は、いろいろなところで聞くことも多いと思いますし、自分もこのコーナーでよく言及しているのですが、それと同様に「勉強しない」ということも「習慣」となってしまう、ということはご存じでしょうか?

 実は部活・少年団で時間を取られていたとしても「肝心なときには、きちんと勉強する」ということは最低限やっていないと、本当に勉強しなければならない、というときに勉強できない子になってしまうんですね。


 それで、もうちょっと具体的にお話しすると、この「勉強しない習慣」というのは、最初のうちは「お父さん・お母さんが勉強しない理由を子供さんに与えてしまうこと」からスタートすると思っていてください。

 というのは、釧路の場合、サッカーやホッケー、小学校の野球などで多いのですが、この手のもので「突然練習が入った」とか「練習試合で遠征続き」「時間ビッシリ練習づけで、送り迎えの都合をつけるのが大変だ」というように保護者が振り回されてしまっている場合、子供さんより保護者の方が疲れてしまって、結果、子供さんの方にも「もう、何もしないで早く寝なさい」とか「練習ばかりで勉強する時間がない」と、保護者の方が「勉強から離れてもいい」という発言をしてしまう場合が多いんですね。そして、それが習慣となり、結果、肝心なときに「時間がない」などと、「まず、勉強しない理由を探す子」になってしまう可能性が高いのです。これが勉強しない子を作ってしまう、保護者側の一番大きな原因ですね。


 もちろん、スポーツを否定するわけではないですし、学校側の指導に問題がある場合もあるのですが、他地域と釧路との、保護者の姿勢で一番違うのが、上記の部分なんです。というのは、以前も書きましたが「自分で好きなことをやる以上、やらなければならないことは優先的にしっかりやってもらうよ」というのが、他地域のスタンスと思ってもらえるといいと思います。

 また、逆に言うと、スポーツをやりながら自分の目標としている高校に進学している子〜その先の高校卒業後、きちんと就職出来ている子は、やはり、家庭で「スポーツも大事・勉強も大事」ということで両立を図っている場合が多いのです。


 ですから、今時点で「勉強しない習慣」になっている、もしくは「なりつつある」。また、中学校3年生で「そんなに無理して勉強しなくてもいける高校でいい」と考えている場合、一度立ち止まって、将来を見据えて、子供さんと将来の事をきちんとお話しし、それをきっかけにして「勉強しない習慣」を消してあげるようにしてください。

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