top of page
markun5

ALT、大丈夫?

 今回は、前のホームページに書いた「小学校に英語が導入される」という話が出たときに書いたものです。当時は、まだ、通知表に成績として記載されない、というレベルでしたが、今では、小学校でも必修科目として扱われています。その状況で、本当に外国人講師は大丈夫なのか? という話。

 単純に「ネイティブと話が出来る」というだけでは、済まされないと思うのですが、皆さんは、どうでしょうか?


<学校の英語の授業をサポートしてくれる外国人講師をALTといいます>

 来年度から小学校で英語(というより、異文化とのコミュニケーションという名目ですから、英語に限らない「外国語」という表現が正しいかも)がスタートします。この来年度から始まる新しい授業に向けて準備に忙しい小学校、半分匙を投げかけている小学校など、さまざまな噂が入ってきていますが、ここでちょっと「これって、危ないんじゃない?」という情報が入ってきました。

 というのは、現在でも中学校でALTという外国人が英語の日本人教師と一緒に英語を教えている訳ですが、某所でこのALTにアンケートを採った結果、日本にいる理由の1位は「観光」、2位は「金稼ぎ」で、「教育」と答えた人は皆無に等しかったということ。おまけに、日本でALTをやると、楽をして金を稼ぐ癖がついてしまい、本国帰って就職しても役に立たないと言われ、簡単に就職先をクビになってしまうんだそうです。こういう人たちを教壇に立たせて大丈夫なんですか? 


 で、さらに、アンケートでALTの不満の1位は「無駄な時間が長すぎる」ということ。「拘束時間が8時間で授業は3時間だけ」というのもあって、暇な時間は日本語の練習をしたり本国に手紙を書いたりしているんだって。でも、これって、教材を準備したり、授業の準備をしたりする予備時間を含めてるんでしょ? そういうことやらないのかな〜? 子供達に「英語を身につけて欲しい」という意識が高かったら、確かにちょっと空き時間は長めかもしれないけど、それなりにやることあるんじゃないの?  ・・・と思っていたら、なんと、現状でも中学校の先生との打ち合わせが全然うまく行っていなくて、いきなり教室に連れて行かれて、行き当たりばったりで授業をするなんていうこともあるらしい。なんじゃそりゃ? 授業で行う内容が事前にしっかり把握できていないんじゃ、準備のしようもないわな〜。

 なんでも、ALTが職員室に入って「Good morning」って挨拶したら、中学校の先生の返事が「I'm fine thank you. And you?」だったっていう、どこまでテンパっているんだろうと思われる、笑うに笑えない話が山ほどあるそうで、肝心の「先生とALTのコミュニケーション」が成り立っていないらしい。


 中学校だと英語の先生との打ち合わせでしょ? 曲がりなりにも英語を専門に行っている先生とALTでこういう状況なんだから、小学校の先生とだと、もっと酷いことになるんじゃないの? 全く意志の疎通無しでいきなり授業っていうのが当たり前になってしまいそうだよ。


 だから、今後の小学校英語については、ちゃんと日本語を理解できるALTか、もしくは、通訳を兼ねた日本人で英語を話せる人とALTの2人セットか、英会話専門の日本人講師のみをオーケーにする、っていうことが絶対必要だよね。

閲覧数:11回0件のコメント

最新記事

すべて表示

不正確な知識やうろ覚えは、マイナス効果

中2辺りから顕著になってきますが「不正確な知識」や「うろ覚え」で、なんとかそれまでのテストをこなしていた子は、途中から急に理解不能になり、自信をなくしたり勉強から離れて行ってしまいます。 理由は、英語だと「接続詞」「不定詞」「動名詞」などで、一つの文章が長めになり、文法力が...

計算ミスは3%以内に

算数・数学で思考力が身につかない原因の一つは「計算ミス」。一見「思考力」とは関係ないように思えますが、「なぜ、これが思考力アップの妨げになっているか」というと、答えを間違えた場合「文章の読み取りで間違えた」のか「単に計算を間違えたのか」の確認をきちんとしない子になっていくか...

釧路市職員の採用試験にSPI-3採用

SPI-3というのは、民間の企業が入社試験に採用しているリクルート社作成のテストです。そのSPI-3を公的機関である釧路市の職員採用でも使うということになりました。 そして、SPI-3で着目したいのは、その内容です。 その試験では「非言語」の内容に分類されて出題される内容は...

Comments


記事: Blog2_Post
bottom of page