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不正確な知識やうろ覚えは、マイナス効果

 中2辺りから顕著になってきますが「不正確な知識」や「うろ覚え」で、なんとかそれまでのテストをこなしていた子は、途中から急に理解不能になり、自信をなくしたり勉強から離れて行ってしまいます。


 理由は、英語だと「接続詞」「不定詞」「動名詞」などで、一つの文章が長めになり、文法力がしっかりしている子でなければ対応出来なくなるため。

 数学だと理由をつけて説明する「証明」で、その理由に当たる部分が不正確な知識になっていると、全然的はずれの解答になってしまうため。

 そして、今まで通用していた自分の「うろ覚え・行き当たりバッタリ」の勉強法が通用しなくなるため、どうしていいのか分からなくなって、そこから勉強離れが進んでしまいます。


 回避するためには、まだそれほど難しくない小学生から中1までの段階で「正確に解く」という習慣を身につけること。この感覚を養うのに一番いい勉強法は、なんと言っても小学生の漢字の勉強で「筆順」をしっかり身につけさせる事です。

 また、教える側の意識の持ち方として「まだ、子供だし、大目に見ておいて○にしよう」という場合と「ここは正確にやらせるため×の扱いにしよう」という場合のバランスをとって指導していくことが大切です。


 判断基準は「あらかじめ出来る内容で、今後、きちんと身につけて正確にやっていくようにしてほしいという場合は×の扱い」

 よくある例としては「今まで歴史の用語をひらがなで書いていたことを漢字で書けるようにする」などですね。

 それに対し「自信のないものに自信をつけさせようという場合は○」というように進めて行くことになります。


 ただ、最近の傾向として「自信をつけさせる」という理由の元に、○の扱いが多くなっているようですが、自信をつけるということに偏りすぎて「〇」ばかりにしていると「物事を正確にしっかり身につけよう」という意識が薄くなってしまいます。気をつけて指導して下さい。

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