(今回も、いぜんのホームページ内容を一部手直しをして掲載しています)
「あの子は頭が柔らかい」とか「頭が固い」とよく言われますが、やはり、柔軟な発想の出来る子にするというのが理想ですよね。そして、柔軟な発想の子にするためには、「柔軟な発想」というものがどういうものであるのか、その源流はどこにあるのかを考える必要があると思います。
これは、自分の経験から言うと、この「柔軟な発想」を身に付けるための最初の段階は「間違えたところを正しく直す」というところからスタートしていると思われます。自分で問題を解いて、間違えて、そして先生の説明を聞いて正しいやり方に直すという手順を踏んでいるうちに「正しい発想のパターン」が頭の中で構築されて行き、しだいに「間違った考え方と正しい発想の区別」がしっかりつき、そしてその「正しい発想のパターンを使いこなせる」ようになり、「この問題はこうやって解く」、「この問題はこのパターンだと解けないから、今度はこのパターンで試してみよう」という広がりを見せていくようになるのです。
ですから、大事な事は「間違いを恐れないこと」。「間違い」を繰り返しながら「間違えたもの」と「正しいもの」の区別をしっかりつけさせるのが第一条件です。そして、「正しい方法」をどんどん積み重ねて行くこと。
一部ではお母さんが完璧を求めすぎて「間違えるとお母さんに怒られる」という気持ちになってしまっているところもあるようですが、それではなかなか柔軟な発想は身に付きません。ましてや「間違いはありません。どれも正解」のようなことをやってしまっていては、いくら、その指導で子供達が「積極的に発言」するようになったとしても、その中でいい発想のものもあったとしても、それは「偶然の産物」か、もしくは「もともと柔軟な発想が身についていた子の発言」と考えておいた方がいいと思います(参観日などで見て、きちんとした発言をする子がだいたい決まっているという状況であれば、それは、他の子が成長していないと考えた方が無難でしょう)。
また、子供さんの方でも「間違えを直す素直な心」があることが肝要です。「わがままだらけ」だったり「すぐに癇癪を起こす」ようなタイプであれば、ちょっと難しい。この辺はお母さんのしつけが大きくものを言うところですね。
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