勉強の出来る子の大きな特徴は「先生の話を聞いているときに、そのものに対し、しっかり頭が働いている」と言うことです。
例えば、数学の計算問題を途中の計算式を黒板に書きながら説明しているときに「自分でも頭の中で計算しながら、そのしくみを理解していく」という子供さんと「計算の途中をただノートに写しているだけ」の子供さんでは、明らかに前者の方がしっかりとした計算力を身につけていく、ということは分かってもらえると思います。
また「しっかりと話を聞いているようで、実は頭の中で別の事を考えている」というタイプの子供さんも残念ながら学力は伸びていきません。やはり「先生の話に対してしっかりと頭を働かせて聞いている」ということが大事なのです。
これを確認するのが生徒に当てるという行為です。このとき、周りに助けてもらったりノートや教科書を盗み見して答えるようでは、結局「頭が働いていないため、他にたよる」とという行為になってしまいます。
また、質問の内容も「生徒が頭を働かせているかどうか」を確認できるようなものでなければなりません。単に「これはどうだろう?」「あれはどうだろう?」と漠然と全体に質問しても、特定の子が答えるだけだったり、だんだんと反応が鈍くなっていくのが関の山でしょう。
これと同様に、生徒に相談させて答えさせるというのは、この「頭を働かせている指導」にはなっていません。これも答えを導き出す子はよくても、それ以外の子供達にとっては「他の人にたよる」ということにしかならないですし、しかもそれを先生が推奨してしまっていては、自分で考えるという事が出来なくなる子を一生懸命先生が率先して育てているということにしかなりません。
質問の内容や質問のタイミングについては、科目によってさまざまですが「内容をきちんと頭を働かせて聞いて理解しているかどうか」ということを確認しながら、次に聞かれたときにきちんと答えられるようにしっかりと聞こうという意識を生徒の中に生み出し、好い意味での緊張感のある授業を進めていくことを教える側の方で作っていって下さい。
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