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  • markun5

難問を解くために基本を充実させる

 これは、ピアノなどを習った人なら分かると思いますが、基本の指の動きがしっかりしていくにつれて、難しい曲もうまく弾けるようになっていくという感覚に近いものです。勉強だけではなく、すべての事について言えるのではないでしょうか。


 例えば、中学校の理科の天気の分野でみてみると、%の感覚がしっかりしていくにつれて、飽和水蒸気量の計算がすんなり理解でき、問題も解けるようになっていくという感覚。すなわち、現在勉強している分野や単元で必要な「過去に習った知識や感覚」が充実していくにしたがって、現在勉強している内容が理解しやすく、さらには思考力も上昇していくということです。

 ただし、おおざっぱなところについては誰でも気がつきますが、細かな部分になるとやはりプロでも曖昧な部分がおおいのではないでしょうか? この辺の「細かな部分」にメスを入れて指導を考えると「なんでこんなものも出来ないの?」というふうにはならなくなっていくと思います。


 そして、もう一つ確実に言えることは、学力の高い子は、この「基本」が瞬時に頭から出てきます。読書などで難しい言葉が出てきても、それをすぐに理解できるから、すんなり読書を進められるようになっているわけで、そうなっていないと、ちょっと難しい言葉が出てくる本を読むことは出来ませんよね。もしくは、自分で「読めている」と思っていても、実際には内容の把握がずれていたり、頓珍漢だったりします。

 ですから、学力を上げるためには「こんなの簡単だ」「こんなの出来る」と慢心せずに、サッと通り抜けられるところまで練習しておきましょう。そこまでに達していると「学力の高い子」と同じように指導できるようになっていきます。

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