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markun5

釧路と教育

 今回も2013年に書いた内容です。


<今回もちょっと政治がらみ>

 これはもう、皆さん周知の通りだと思うのですが、釧路では、全国に先駆けて民主党を見限っています。どういう事かというと、釧路では、まだ、自民党政権が続いていたときに、北村さんではダメだ、ということで、民主党の仲野ひろ子が衆院選に当選しています。ところが、全国的に民主党旋風が吹き荒れている中、釧路では「民主党じゃダメだ」ということで、仲野は落選。自民党の伊東よしたかさんが当選しているんですね。ですから、全国に先駆けて「民主党を見限った」地域なんです。


 それじゃあ、なぜ、早い段階で、全国に先駆けて自民党を見限って民主党にしたか、ということなんですが、それは、経済的な理由が一番大きいのではないかと思っています。要するに、生活保護の増加、新卒者雇用の悪化、など、諸々の経済的な事情があったんだろう、というのが自分の推測です。ところが、この経済の悪化の背景をしっかりたどっていくと、実は、教育、それも、経済界から悲鳴のように聞こえてくる「義務教育時点での教育の劣化」がその根底にあるようなんです。


 また、社会・共産系の思想には根本的に「被害者意識」が存在します。要するに「自分は経営者によって搾取されている」というものです。ですから、いわゆる「経済弱者」を大量に育てる事によって、社会に対する被害者意識を育て、それによってシンパを拡大させると自分たちが政権をとりやすい環境になる、と社会・共産系の人たちは考えるだろう、いうことなんです。

 従って子供達の「学力を下げ」「体力を下げ」、自立出来ない「経済弱者」に仕立て、「何かというと権利だ、権利だ」と騒ぐ人間を育てようという流れになります。これが「ゆとり教育」だったんです。釧路は、元々が学力の低い地域ですから、残念な事に、他地域よりも早く、この流れがやってきたんですね。

 ところが、元々が「経済弱者」を育て「福祉だ、福祉だ」という事しか出来ない人たちが政権を担ったところで、経済状況が好転するわけもありません。アッという間に見限られた、ということなんです。


 さて、先日、全国の子供達の体力の状況が発表されました。北海道は学力同様、低迷です。ゆとり教育が見事に実践されて「学力・体力、共に低迷」となりました。  「序列化が起きたら困るから、みんなに勉強させないようにして底辺にいようよ」  「学力が低いんだから、体力も低くないと、知徳体のバランスが悪いでしょ」

 釧路に至っては、教育推進基本計画で「アンケートで、算数が好きだという子を〇%以上にする」という、テストの点数よりも「好き・嫌い」を目標にしてしまいました。

 要するに  「勉強できなくても、体育が不得意でも、好きならいいべさ」  「勉強させたいなら、家庭でやればいいべさ」 という計画ということです。計画の策定に当たった人の中には、きちんとした人もいたのですが、そういう人からはアンケートを取ってお終い。学力向上に関する意見は、当然ながら、無視されてしまったようです。


 民間では、ついに動き出しています。「子ども未来塾」では、学校で出来るようにならなかった「とび箱」や「鉄棒」を練習できるようにしています。頑張って出来るようになった子どもを見て涙ぐむお父さん・お母さんもいるそうです。

 道内初の「PTAによる算数検定」を行ったところもあります。ここのPTA会長は、他の学校の子でも受験しに来ていいよ、と他の学校にも告知したのですが、受験させないように告知をしないようにしたという残念な学校があるそうです。理由は「子ども達が試験に落ちたら困るから」ということなのだそうですが、検定で合否が出たところで、まだ、小学生なんですから、その結果によって、その子のやる気を削ぐのも削がないのも、周りの大人の働きかけ一つです。それすら出来ない教師がいるんですね。


 今、一番、残念に思っていることは、この「経済弱者を育てよう」という思想に気づかず、周りの教師やその他の関係者に洗脳されてしまっている教師です。本人は本気で「今の教育が子ども達のためになるんだ」と思っていますから。


 でも、結果を見れば明らかなんです。  全国学力テストの結果では、今年の釧路は、全国平均との差が開きました。何の事はない、これは釧路が下がったというより、全国的に「ゆとり教育」から脱却して、文部科学省の言う「知徳体のバランス」を、より高いところに持っていこうという動きが出始めたからなんです。この文部科学省の言っている「知徳体のバランス」の意味をはき違えて、旧態依然、もしくはそれ以下の事しか出来なかったから、釧路は全国との差が開いたんです。この事は、とりもなおさず、市の教育行政の中心に、学力向上を妨げる「経済弱者を育てよう」という思想の人間がはびこっている事を示しています。ここを排除しない限り、子ども達の明るい未来はありません。  市教委に今すぐに行って欲しいこと。それは、人選を改め、推進計画の改訂を行うことです。民主党政権を早々に見限ったのと同じようにやってくれればいいと思います。

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