今回も前のホームページ内容です。
実は、以前、釧路では中1・2では、一切進路関係の話が無く、中3の三者面談の時にいきなり「ここの高校にしか行けませんよ」と言われて焦り、そこから塾に通わせるという方がかなり多くいました。
自分が以前いた地域など、ごく普通の地域では中1の段階から、高校入試の合否判定がどのように行われるか、テストの点数や通知表をどのようにしていけば、目標の高校に合格できるのか、と言った内容が話されていましたから、それと比べると「釧路は異常」としか言いようがなかったのです。
最近では、中1で進路の話が出ているところもありますし、中2の三者面談(家庭訪問の代わりに行われている春先の三者面談)のときに入試情報が保護者に伝えられたりしている中学校が増えてきていますが、もしも、そんな話は一切ない、という中学校があった場合、PTAを通して学校に要求したり、教育委員会に相談したりしてみてください。
以下、前のホームページ内容
<こんな経験ありませんか?>
中1・2、もしくは中3の1学期辺りまでは、志望校は大丈夫だと思っていたんだけど、中3の進路指導で「その高校は難しい」と言われ、志望校を変更した、という経験のある方も結構多いと思います。中1・2の頃はそれなりだったけど、中3になって、学力テストで点数が急に全然とれなくなってしまって、しょうがないかなと諦めている方も多いのでは? でも、それって、すべて親や子供さんの責任だと思いますか?
<ケース1> 中1の頃からオール5(もしくはオール5に近いAランク)。当然、お父さん・お母さんの頃だとオール5なんて、学校に1人いたかいないかですから、お父さん・お母さんも「うちの子は、学力優秀。湖陵の理数科を狙って頑張ってもらおう」と思っていた。ところが、いざ、進路指導になると「学力が足りないから志望校を変更した方がいいのでは」という話をされ、そこから焦って勉強にハッパをかけた。
これでもちゃんと合格していればいいのですが、残念な結果に終わった場合や志望校を変更したという場合、取り返しがつかないですよね。
実は、中1・2でも、学校で行っている学力テストの結果を見れば、その時点で、だいたいどこの高校に行けるだけの学力があるのかということは分かるのです。ですから、中1・2の段階で、大雑把にでもいいですから、学力テストの点数による高校のボーダー基準を学校の先生がお話していてくれれば、それなりの対応はしたはずなんです。ちなみに塾に通っている子は、塾のテストなどで合格判定がでますから、それを目安にして勉強を進めています。正直な話、学校の易しい定期テストでは、志望校判定になりませんし、学力の低い中学校では、たとえ学年順位が上であっても、志望校に合格できるような満足な学力がついているかどうか、非常に怪しいのです。
そして、もう一点は、最近の絶対評価による通知表は、学力が無いのに高く付きすぎるのです。例えば、湖陵を狙っていて、数学の通知表に3がついていたりしたら「このままでは、まずい」と言うことで、勉強を真剣に始めると思いますが、最初から5がついていれば、たいていの親は「このままのペースで大丈夫」と判断してしまうでしょう。この状態では裁量問題に対応するだけの力が付くわけがありません。 ですから、この場合は次の2点 1 学校で、中1・2の段階から、きちんと将来を見据えた進路に関する情報を与えていたか。 2 通知表の基準が学力に対して甘すぎるのではないか。 この2点が改善されてくれれば、少なくてもケース1のような悲劇は起こらないのです。
<ケース2> 中3の春先に一度進路に関する説明が行われた際は、先生から、かなり低い内申ランクや学力点でも大丈夫だから、今のままで勉強を続けていればいいと言われていたのに、いざ、進路指導になると、今の学力ではダメと言われた。
この話を聞いて、自分の方で調べたところ、その先生は某受検雑誌のデータを用いていたのだが、そのデータは定員割れを起こして全員合格だった年のデータで、最低内申や最低入試点は、例年のものよりかなり低く出されていたものだった。
これは、言うまでもなく、教員の怠慢および無知。生徒の一生が決まる可能性が高い高校入試に、こんな適当な態度で臨むとは、どういう精神をしているのでしょうか。自分の食い扶持が確保されていれば、生徒はどうなってもいいのでしょうか。あまりにも情けない指導でガッカリしました。 また、こういった学校側の春先の進路説明の際には、学力点を中1・2のときに行った学力テストの点数に0.6を掛けて、はじき出しているようですが、それで、総合ABCの学力テストの際の点数になっているかどうか、お父さん・お母さんの方で実際に計算してみて下さい。通常、総合ABCでは、中1・2の学力テストに0.6を掛けた点数は取れません。自分たちが主催している「入試説明会」に来ていただいた方は、もうすでにお聞きになっていると思いますが、たいていは中1・2の学力テストの点数の2分の1か、それより10点程度下になるはずです。 すでに5年ほど前から、総合ABCの難易度が上がり、点数が取れなくなっていて、特に裁量問題を実施した年からは、さらに総合ABCの難易度は上がってきているのです。
ですから、この場合も次の2点 1 学校で進路指導の研修を行い、間違いない進路指導ができるようにすること。 2 自分が担当している科目の問題の研究をしっかり行い、どのレベルの問題で生徒がどのくらい対応出来るか判断できるようにすること。
この2点を行えば、間違いない生徒の進路指導ができます。
上記の2ケースは、自分は親の責任より学校側の責任だと思っています。親も生徒も分からないだろうからと適当な事は許されません。「将来の夢や目標について具体的な話が出来ない」「評価が不適切」「進路指導が出来ない」、いずれも「指導力不足教員」だと思いますが。
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