勉強している最中の約束事などをしっかりと決め、子供にキチンと話を聞かせられるようになったら、次のステップは「よどみなく最後まで説明しきってしまう」こと。
例えば、お母さん方でも、経験があると思いますが、誰かと真剣に話をしていたとき、ちょっと電話が入ったのでそちらに出てから、もう一度、さっきの続きを・・・と思ったとたん、「どこまで、話しましたっけ?」と言いだし、結局、その後は、あまり話しに乗り気にならず、白けた感じで終わってしまったこと、ありませんか?
実は、勉強もこれと同じで、説明の途中などで、ほんの少しでも子供の集中がとぎれたら、その説明内容は、結局理解不足に終わってしまうんですよ。学校や塾でも良くあるのですが「説明の途中で生徒からの質問を受けてしまい、肝心の説明の前後のつながりが曖昧になってしまった」り、「遅刻などで、説明の途中、がらっとドアが開いて、生徒がそちらの方に気を取られてしまった」ら、そこで、もうその説明はボツ。 だから、「生徒からの質問が出ない」ような説明の手順でしっかり説明することが大事なんです。また、学校の先生だと「生徒が遅刻してきたときの教室の入り方をしつけ」たり、「発問を途中で入れても、それに引っかかって、説明が途切れるようなことにならないようすること」が大事。ですから、分かりやすい説明をしようと思うなら、こちらの方であらかじめ「先回りした説明やしつけ」をしておかなければならないんですよ。
先生の中で「説明の途中でも分からない事を質問するのは、勉強に集中していて良い」と考えている人もいるようですが、これは、最終的に生徒のためになってません。ましてや「そういう生徒とのやりとりをする事=楽しい授業」と考えている先生だと、かなり危ない。説明は、よどみなく最後までキチンと通して、そこではじめて生徒のものになっていくんです。
これを実践するには、やはり、外部からの余計な刺激を与えず、勉強に集中できる環境を作ること。家で勉強する際は、テレビなどを消して、お母さん自身も子供さんの前で余計な事を話したりしないで、子供さんを集中させてあげて下さいね。
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