子供達を数多くみていると気づくのは、理解する反応が早かったり、物事を考える力がついている子は、総じて「計算力の高い子」です。計算問題を見てすぐに手がよどみなく動き正確に答えを導く子は、考え方も筋道が通っていて反応も早いのです。
そして、もっと大切なのは、この計算力は「練習によって鍛えられる部分」なのです。したがって、思考力を付けるための土台は鍛えることが可能なんですね。
ただ「うちの子、ちょっと計算が速い」程度ではダメ。計算している最中は答えが出るまで、常に鉛筆で何かを書いているレベルに到達していなければなりません。迷いがあって手が宙をさまようような仕草をしたり、四則計算で、一つ一つの計算ごとにちょっとずつ手が休まってしまうようでは、まだまだ練習不足です。
また、単に「そろばんを習っていて暗算が得意」というものとは違います。考える力の第一歩は「途中の計算を工夫しながら要領よく解く」という部分にありますから、途中の式を素早く書いて、どこが工夫できるかを瞬時に判断するようにしていきます。それがそろばんだと工夫が必要なくなってしまいますから、頭の反応はよくなりますが、思考力とは若干内容がずれていると思ってください。
ですから、今後は子供さんの様子をみて、勢い良く最後まで一気に計算出来ているかどうか、確認してみて下さいね。
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