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計算の際の「早く正確に」は「要領のよさ」も大事

 計算練習をする場合「早く正確に解こう」とよく言われますが、これは単純に「手を早く動かし、頭を早く回転させる」という意味だけではなく「数字の感覚を養い、計算ミスをしない方法で、要領よく計算してパッと答えを出しましょう」という意味もあるんですね。

 例えば、37+49+53 という計算は37と53を先に足して90にしてから49を足した方が早いですよね。  数式で書くと

 37+49+53 =(37+53)+49 =90+49 =139  という具合です。


 また、かけ算の25×48という計算も、25×4=100となることを利用して  25×48 =25×4×12 =100×12 =1200 とやってしまうと早いんですね。こちらの方法でやってしまうと計算に時間がかからないし、正確に計算できます。


 要領良く計算する方法は他にもまだまだたくさんありますが、こういった方法を知らず・考えず、ただ「とにかく筆算」と言って、必要以上に丁寧にノートに書いていたり、「とにかく暗算」と言って、この程度の計算で30秒以上も式とにらめっこしていたりするのはいただけません。


 もちろん、小学校の低学年で、まだ計算に馴染んでいない子にこういうレベルの事をさせるのは無理ですが、ある程度計算感覚が身について来た子には、要領よく計算させることを教えていきましょう。  そのためには、要領が悪くてもいいから、まず計算の練習をさせて、数字の感覚に馴染ませ、そこから理解できるレベルの事を一つずつプラスしていくことが大切です。

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