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親の学力が高いと子供もできるは、本当か?

  • markun5
  • 2021年5月13日
  • 読了時間: 2分

お茶の水大教授らが調査

 以前から言われていた「親ができると子もできる」という話。これが実際の調査で明らかになりつつある。調査は関東地方の公立小1年生から6年生までの約6200人を対象に昭和57年に国立教育研究所が行った学力調査と比較。その結果、家庭学習が一日15分未満の場合の場合の子供の正答率は  父親が大卒     78.9%  父親が大卒でない  66.5% と、明らかにその差がくっきりしている。ちなみに母親の学歴についても同様のことが言えるという報告。やっぱり、親が勉強嫌いだと、その傾向が子供に受け継がれてしまうのだろうか? 子供の頃、勉強嫌いだったお母さんはちょっと反省しないとならないかも?

 ところが、この報告でちょっと気落ちしてしまったお母さんに朗報。実は、同じ調査で、子供の家庭学習時間が一日一時間以上になると、  父親が大卒     88.9%  父親が大卒でない  84.7% と、正答率の差がぐっと縮まってくるのだ。なんのことはない「子供にしっかり勉強させておけば、親の差なんて微々たるもの」。ちなみにこの数字をみると分かると思うが、当然、勉強していない「父親が大卒」の子より、勉強している「父親が大卒でない」子の方が正答率が高いでしょ。要は子供にちゃんと勉強させるかさせないかにかかっている訳。お母さん、やっぱり勉強しているものの勝ちなんですよ。


 ただ、この調査結果で気になることが一つ。昭和57年に行った調査と今回の調査の比較で「自学年の習っている内容の正答率」に大きな差があることが判明。昭和57年の調査では自学年の正答率が75.2%と、できない問題の割合が約4分の1であったのだが、今回の調査ではその正答率が64.5%と、約3分の1ができないということになる。おまけに学習内容が削減されているわけだから、20年前の学習内容と照らし合わせるととんでもない正答率になりそうだ。まして小学校の段階でこうなら、中学校に行くと明らかにまずいことになる。

 そろそろ、文部科学省も学力低下に歯止めをしっかりかけられるような政策をとらないと、もっと不況が長引くぞ。困ったもんだ。

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